アブルッツォ州スカンノ、写真家やエッシャーが愛した美しい村

昨年11月に友人を訪ねてアブルッツォを再訪した際、私がずっと行きたかったスカンノに気を利かせてくれた友人がその友人夫婦とともに連れて行ってくれました!

アブルッツォで悲願のアブ会と、嬉しい美味しい楽しい再会

晴れ女の私なのに何故かこのアブルッツォ訪問は連日天気が悪く、そしてスカンノに着いたのは15時を周っていて本当にサッとしか周れなかったけれど、切妻屋根が一列に並ぶ町並みはやはり本当に美しかった(写真)・・・!!まさにこのパノラマを見たかったので、感無量!!

到着して感無量、終了!ではあまりにも勿体ないので、当然ですが少しだけ村の中も散策してみました。

大きな見所になるようなモニュメントはないのですが、少し退廃館の漂う中にバロック様式の華やかな装飾が混じっており、隅々にまで独特の風情が染み入っているのよう。そんなスカンノは多くの写真家や芸術家の心をつかみ、スカンノを題材にした作品が多く残されています。その写真家や画家が切り取った場所には看板が立てられているので、それを順に周ってみるのも面白そうです。

こちらは「だまし絵」でも有名なオランダ人画家、マウリッツ・エッシャーの作品(フィレンツェで特別展やってるから見に行かなくちゃ!)。彼は1920年代後半から1930年代前半にローマに住んでおり、アブルッツォを訪問してスカンノを始め近隣の他の村の作品を残しています(詳しくはこの日も同行してくれた友人の記事をどうぞ!)。路地の階段と隣接する建物の階段が錯覚を起こしそうでちょっとだまし絵っぽいから、エッシャーの心をつかんだのかもしれません。

こちらはカート・ヒルシャーという20世紀初頭のポーランド人の写真家の作品。ここには階段に座る母親と子ども2人がいますが、スカンノを題材にした絵画や写真は、村だけではなく、いやそれ以上にこの黒の民族衣装を着た女性を題材にしたものが多いのです。この日は雨で夕刻だったので本物を見ることは叶いませんでしたが、今でもこの衣装に身を包んだ女性に出会うこともあるそうです。

村で見たジュエリーショップでは、アブルッツォ伝統のジュエリー「プレゼントーザ」が飾られていました。1800年初めから記録に残るこのジュエリーは全体は円形ながらも星のような突起を持ち、中央に意味を持つモチーフが置かれることが多いとか。例えばハート1つが独身、2つが婚約済み、3つが結婚済みを表したり、コムニオーネ(聖体拝領式)のプレゼントにする際は精霊を意味にする鳩のモチーフにするなど。

しかし、オシャレ気よりも食い気な私が気になったのはコチラ!

アブルッツォ州のお菓子・フェッラテッレを焼く器具!
フェッラテッレを知ったのは何とトスカーナ州のおらが村。幼稚園のバザーか何かで、アブルッツォ出身のマンマがこれを焼いてきたんですが、その模様と美味しさにワクワクしました。名前の由来は、この器具が鉄(フェッロ)でできていることからだそうですが、地域によってはピッツェッレ、ネーオレなどとも呼ばれるそうです。これは昔、アブルッツォの女性のお嫁入り道具の1つだったんですって!一方、生地は小麦粉・卵・砂糖・オリーブオイルにレモンの皮を入れるものがスタンダードで、この器具に生地を敷き、挟んで両面を焼いていきます。見た目も味もワッフルに似た感じで、そのままでも、クリームやジャムを挟んでも美味しそう。この日はお店が閉まっていたのですが、開いていたら重さも無視して買ってたかも・・・次回リベンジかしら?

念願のスカンノに行けたわけですが、駆け足の散策でかつハート形で有名なスカンノ湖も脇を通っただけだし、今度は夏のバカンスででもゆっくりと再訪したい素敵な村でした!

次は宿泊もしたい!
  スカンノの宿泊施設はコチラ  

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

スカンノ観光協会 Visit Scanno

【行き方】
アブルッツォの中心都市ペスカーラからスルモーナまでで直通電車で約1時間30分、ローマ・テルミニ駅から直通電車で約2時間30分、あるいはローマ・ティブルティーナからTUAバスで2時間20分。スルモーナからスカンノまではTUAバスで約1時間。アブルッツォ州内バスはグーグルマップにほとんど出てこないのですが、全てこのTUAが運行しています(ローマ ⇆ スルモーナ間もTUA!)。TUA(英語バージョン)ルートと時刻表検索もシンプルで分かりやすく、アカウント作成は必要ですがアプリでチケット購入も可能です。

  1. 【チヴィテッラ・デル・トロント】空に浮かぶ巨大な石の軍艦
  2. 【ナヴェッリ】サフランの香り漂う高原へ
    👇 書籍の中ではアブルッツォは上記の2つの村を紹介しています。

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