矢島先生が引き寄せてくれた出会い

「え! 私も矢島先生のアシスタントやってたんですよ!?」

先日ご縁があり、ベルリンと東京からイタリアにお越しになっていた2名のバレーボール関係の方とお会いしました。ベルリンの方は1周り下なのだけど同じ大学出身で、高校までやっていたバレーボールを大学ではやらなかった、という私と共通の経歴は知っていたのですが、まさか、矢島先生のアシスタントことまで一緒だったなんて・・・。

私は小学校から高校までバレーボールをやっていましたが、好きだけれどイマイチ楽しめなくなっていて、大学では競技スキーのクラブに入りました。単位科目に入っていた体育では良い点を取ろうとバレーボールを受講したのですが、その先生が矢島先生。1回目の授業が始まるや否や・・・

「キミ、うまいね。やってたの!? え、今はやってない!? もったいない、俺のアシスタントやってよ」

それからは授業後に先生とアシスタントの人(バレー同好会系の人たち)、私を含む何人かの受講生でバレー好きが残って試合形式をやる。人数足りないと矢島先生がお〜い、一緒に楽しもう!! とノリノリで誘う。ミスった奴は腕立て10回な!と言って、先生がミスったら、チクショーとか言いながら、先生もヒィヒィ言いながらちゃんとやる。めちゃくちゃ盛り上がる、めっちゃ楽しい~! そのあと2年生から4年生まで3年間、先生が受け持っていたバレーボールと夏休みの山岳合宿のアシスタントをした。微々たるものでも、大学からお給料ももらえた。授業後もそれまでと同じように1時間ほど試合形式で楽しみ、授業後は先生とアシスタントでお弁当を注文して体育館前や教授室で一緒に食べたり、先生のバレーボール教本の文字校正をしたり、忘年会で先生の家にもお呼ばれした。バレー協会から招待された国際戦の試合に先生が行けない時に、チケットを譲ってくださったりもした。

「いま矢島先生お元気かどうかご存じですか?」と彼女に聞くと、つい数年前に矢島先生が亡くなったと・・・競技スキーとバイトに明け暮れた大学生活だったけど、矢島先生とのバレーボールの時間は本当にかけがえのないもので、今でも私の宝物のような思い出の1つ。イタリアに来てから長男の妊娠までバレーボールをやっていた頃、そして近年バレーボールに夢中になっている今、矢島先生お元気かなぁ・・・回顧することも多かったのに。もう一度、もう一度だけお会いしたかった。

そんなすごい偶然と悲しい事実を知った夜でしたが、ドゥオモ近くのオステリアでワインと美味しいものを食べ、夜のフィレンツェを散策。3人3様の面白い経歴、仕事や生き方への考え方が共感しまくりで、一度ズームで話したとはいえ初対面とは思えない盛り上がりでした。出会いって本当に面白い! 人生ってホント何があるか分からないですね。矢島先生が引き寄せてくれたようなこの出会いで、また何か面白いことが始まるかもしれません。

オステリアはここ!

フィレンツェ Osteria Nuvoli でパノーノのテイクアウト&店内飲食でトスカーナ郷土料理を

いろいろとお高い今、素朴なメニューで品数は少ないものの、美味しくて安い! この日も赤ワイン500ml、水の大ボトル、前菜盛り合わせ、猪のパッパルデッレ、ナスのパルミジャーノ、トリッパで44.50ユーロ。1人あたり15ユーロでした!

愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!

人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。

本の詳細はこちら

 

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