この数年、今まで以上に観光客であふれかえるフィレンツェ。フィレンツェはやはり見どころも多いし、特に1回目の訪問で時間がない方はフィレンツェで宿泊するのがベターかと思います。
しかし、
- フィレンツェ訪問は初めてではない
- 観光客が多すぎるとゲンナリしてしまう
- イタリア人の日常生活も垣間見たい
- 電車などに乗ってみたい、乗るのに抵抗はない
- 定番以外の中都市や小さな村に行ってみたい
- 滞在費を少しでも節約したい
という方は、フィレンツェには宿泊せず、周辺の中都市に滞在するのがおススメです。
その中でも私の一押しはアレッツォ!
その理由を1つづつ見て行きましょう。
フィレンツェから直通電車で1時間ちょい!
フィレンツェSMN駅からアレッツォまではRegionale Veloce(急行)で1時間、Regionale(普通)で1時間40分。本数もイタリアの鈍行電車の中では多く、全種類の電車を含めると1時間に3本ほどあります。アレッツォを起点にしてフィレンツェに日帰りするとしても、終電は23時すぎ、20時以降なら8本も便があるので、夕食をフィレンツェで食べたとしてもアレッツォに戻ってくることができます。
適度な観光客で活気もあり、見どころもけっこうある!
アレッツォの主要な見どころは下記の通り
- サン・フランチェスコ教会(ピエロ・デッラ・フランチェスカの聖十字架伝)
- サンタ・マリア・デッラ・ピエーヴェ教会
- ドゥオモ
- サン・ドメニコ教会
- ヴァザーリの家
- 考古学博物館
- フラテルニタ・ディ・ライチ博物館
- イヴァン・ブルスキ財団アンティーク博物館
今までアレッツォに行ったときは上の3つしか行ったことがなかったのですが、先日訪問した時は4.のサン・ドメニコ教会と7.のフラテルニタ・ディ・ライチ博物館を訪れました(一番行きたかったは5.と8.だったのですが、休館日だったので次回リベンジ!)この2つは追って別記事で紹介しますね。
もちろん、アンティーク好きの方はお店の他、毎月最終日曜とその前日の土曜に開催されるアンティーク市は必訪!
オシャレなお店や美味しい良心価格の飲食店も多くあるので、飽きることはないですよ。
地元民の日常生活も垣間見える!
上の見どころやグランデ広場などは観光客が多いですが、その中にも、またそれ以外の場所はほぼ地元民。ドゥオモ裏の丘の上公園では犬の散歩やジョギングをしている人もいるし、メインストリートやグランデ広場を外れたバールでは、地元民がカッフェを飲んでたりアぺリティーヴォを楽しんでいたり。お店も地元民が通う個人商店があちらこちらに散らばっています。アパートを借りて自炊するなら、こういう個人商店でお買い物するのも楽しいですね!
直通電車やバスで行ける、小さな村がたくさん!
フィレンツェから直通電車で簡単に来られるうえ、直通電車または直通バスで行ける小さな村もたくさんあります! 詳しくは下記の記事にまとめていますので、ぜひ参考になさってください。
ペルージャ・アッシジなど、ウンブリアの町や村にも簡単に行ける!
アレッツォはトスカーナの小さな村だけでなく、お隣のウンブリア州都も隣接しているので、ウンブリア州都ペルージャやアッシジなどの中都市にもとても行きやすいんです。ペルージャは直通の急行電車で1時間、アッシジも同じく直通急行電車で1時間30分、オルヴィエートは違う路線ですがこちらも直通急行電車で1時間15分!他にもトラジメーノ湖の「イタリアの美しい村」であるパッシニャーノ・スル・トラジメーノやカステリオーネ・デル・ラーゴにも直通急行電車で30~40分で行けちゃいます。
オルヴィエートについては、取材コーディネイト・通訳をさせて頂いた「地球の歩き方A09イタリア」の巻頭特集にいろいろと載っていますので、ぜひこちらも参考にしてみてください!
人気のオルチャ渓谷にもぐっと近づく!
そして公共交通機関で行けないトスカーナの人気エリアであるオルチャ渓谷も、フィレンツェから車で行くより時間を半分近く節約ができます。トスカーナ自由自在ならではの?おススメな理由は、トスカーナ各地にいるコラボのハイヤーさんに昨年からアレッツォ郊外在住の人が加わったから。滞在地にハイヤーさんがいるとハイヤー料金が下がったり、発着時間は同じでも滞在時間を長く有効活用できます! アレッツォ往復であればアレッツォ郊外在住のハイヤーさんに、逆にアレッツォから周遊しながらオルチャ渓谷の宿泊地まで行くなら、ピエンツァのハイヤーさんと、行程に応じて最適なハイヤーさんを手配させていただきます。
いかがですか?
次にトスカーナに来られる際は、ぜひアレッツォ滞在も候補に入れてみてください。
お勧めの宿泊とお食事処はこちら!
愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。
本の詳細はこちら
「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」
「トスカーナのおうちごはん春夏編20レシピ」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(モノクロ版)」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(カラー版)」
「トスカーナのおうちごはん秋冬編20レシピ」
いずれも読み放題に入っています!