おらが村から オルチャ渓谷のばーちゃん村 に行くとき、すぐ近くにありながら寄ることがなかったチェトーナ。イタリアの美しい村協会にも加盟しているので、いつかは行ってみたいと思っていたところ、オルチャ渓谷で2泊3日を過ごされるご夫婦 の1日目アテンドで「観光客のいない静かな村」のご要望があったため、この村に行ってみることにしました。私はフィレンツェから、お客様はローマから鈍行でそれぞれキウージ駅に到着し、ドライバーとともにチェトーナへ。キウージからはたった10分強。小さな丘の上に広がる人口2500人の村です。
車で到着したのは、村の北側。目の前は、南北に長く伸びるガリバルディ広場です。広場に入ってすぐの小さな花屋さんの前には、オリーブの枝を持ったご婦人が2人。

ちょうどその日は、イースター1週間前の棕櫚の主日だったのです。
イエス・キリスト復活の1週間前の日曜日のこと。〈棕櫚(しゆろ)の主日〉〈聖枝祭〉〈受難の主日〉ともいう。キリストのエルサレム入城を祝して,4世紀以降,この日(聖週間の初日)に行列が行われるようになり,参加者たちはシュロやオリーブなどの緑の枝を手に持った。
コトバンクより
ご婦人たちを見ながらそんな話をする私たちに気づいたのか、そのうちの1人が「教会でミサやってるからよかったら見ていったら?」と言ってくれました。
BS日テレの「小さな村の物語イタリア」の大ファンだというお客様は、そんなおしゃべりを嬉しそうに、そして少しだけ興味津々で教会へ入ってみました。もちろん静かに、牧師さんや参加者さんの邪魔にならないように、一番後ろで少しだけミサの様子を見させてもらいました。

5分ほどで教会を出て、次は気ままに散策です。今は私有で中には入れない要塞の周りをぐるりと回ろうと道をたどると、市役所、そして小さなエトルリア博物館が。少し坂を上っていくと、違うもう一つの教会が眼下に、奥にはトスカーナらしい丘と糸杉の風景が広がります。ああ、いいですね~と石垣にもたれ、しばし風景を堪能します(TOP写真)
そこからすぐ先の散策路で、左側に岩肌が見えたと思ったら、上にはマリア様の像が立っています。くぼみを除いてみると、中はなんと小さな教会。ちゃんとベンチもあり、小さな十字架も掲げられていました。十字架と逆の壁の奥には、プレゼーペ(キリスト誕生の様子を人形などで現したもの)も。

要塞周りの道を半分ほど回ると、今度は住宅が並ぶ道に。日よけのカーテンや軒先の植物を見たり、お散歩中のワンコをなぜながら飼い主さんとおしゃべりをしたり。最後はガリバルディ広場近くの食材屋さんでオリーブオイルを試食させてもらったり、広場の陶器屋さんで製作現場を見せてもらったり村のイベントを教えてもらったり。
Cetona in Fiori (花の祭典)4月第4週金~日
Coppa Monte Cetona(ヴィンテージカーパレ―ド)7月第1日曜
Corsa delle Brocche (陶器のカラフェを運ぶ地区対抗リレー)7月最終週末
特に大きな見どころはないですが、数少なくはない飲食店でランチで寄ったり、息抜きの散歩に寄ったりにぴったりの村です。

ガリバルディ広場の大きな噴水
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
【行き方】
フィレンツェやローマから直通電車でChiusi-Chianciano Terme 駅まで約1時間45分、そこからFT9やT10番のバスで約15分。
バスFT9番の時刻表はコチラ、バスT10番の時刻表はコチラ
「Download line timetable and map」をクリックすると時刻表がダウンロードできます。
電車やバスの乗り方については、下記のリンクを参照ください。
中山久美子の書籍
【紙の書籍】
〇 イタリアの美しい村を歩く(東海教育研究所)
〇 イタリア流。世界一、人生を楽しそうに生きている人たちの流儀(大和出版)
〇 イタリアの笑みさそわれる愛おしい暮らし365日(自由国民社)
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