2泊3日オルチャ渓谷滞在のお客様 とキウージ駅で待ち合わせ、チェトーナ の後に立ち寄ったのがサルテアーノです。ここも、いつも標識を見ていつか行きたかった村。キウージ、チェトーナと同様に、ここも起源はエトルリア時代にさかのぼり、小さな考古学博物館 もあります。私たちは時間もなかったので、旧市街東側の小さい城門で車を下り、一番楽しみにしていた要塞へまず向かうことにしました。ここはハイシーズンでも金~日しか開いていないことが多いのですが、この日は日曜日だったのが幸いでした!
標識とスマホの地図アプリを見ながら西の高みへ。パーチェ公園の門から要塞へ抜けることができます。

チケットカウンターでは、他に使っている人がいなければ透明ファイルに入った要塞の説明文を借りることができますし、各階にも簡単な説明パネルがあります。しかしイタリア語と英語でしか書かれていないため、簡単な説明をスタッフが口頭でしてくれました。面白かったのが、要塞という意味がある「カステッロ」と「ロッカ」はどういう違いがあるか知ってる?との問い。確かに両方とも要塞や砦と訳され、私が今まで訪問した要塞でもカステッロ、ロッカと呼び方がさまざまでした。
カステッロは、一般的に防衛機能を持った領主や貴族の住まいであり、非常時には村の住民をかくまうことができるもの。一方でロッカは領土の監視や防衛に特化した軍事施設であること。ちなみに要塞と訳されるもう一つの単語「フォルテッツァ」は、軍事倉庫や軍隊の駐屯も可能なロッカよりもさらに複合的な機能を持つものだそう。確かに ロッカ・ドルチャ と、ラディコーファニのフォルテッツァ は違うな、と要塞好きの私はいろいろと納得したのでした。

11世紀の記録に残るこの要塞、見学はチケットカウンター横の階段を上って1階から。地階と2階は食料や飲料の倉庫で、3階は将校の事務所や監視部屋など。実際、ここから城壁上の通路に出ることができます。一方、3階と4階は住居部分。面白いのは最後の階のある一角にたくさん開けられた穴で、これは近くの村などと交信を行うための伝書鳩のためだったそう。
そして最後のお楽しみはやはり屋上からのパノラマです(TOP写真)。曇りで残念であはりましたが、レンガ屋根の旧市街と城壁外の新市街、そして豊かな自然を一望することができました。

行きのパーチェ公園とは反対側から要塞を出て、今度は旧市街の西側にある城門まで降りていき、ガリバルディ通りを歩いて中心にある6月24日広場に向かいながら、ランチをするお店を探しながら歩きます。最終的に私たちが選んだのは、広場の北東の道を入ってすぐにある Osteria da Gagliano 。グーグルでの評価も4.8と高く、店の扉にスローフード協会のレストランガイドなど、多くのグルガイドのステッカーが貼ってあったから。中は小さくて落ち着いた感じだったのも、そしてお料理も評価に違わず美味しかったのでおススメです。ちなみに私たちはリボッリータ、目玉焼きのトリュフスライス添え、牛肉のタルタルを。あとに パスタ作り体験 が控えていたので1人1品でしたが、他のお料理も食べてみたかったです。

チェトーナに比べると大きな村でしたが、要塞見学とランチでちょうど2時間くらい。考古学博物館や教会などに入っても3時間くらい、食事なしなら2時間くらいで十分に周れます。このお客様のように、キウージ駅発着でオルチャ渓谷に向かわれる際にふらっと立ち寄れる村。今回は車で行きましたが、キウージ駅からはバスでも簡単に来られ、また同じ路線でこの地域では一番の観光地であるモンテプルチャーノにも行くことができるので、うまく時間調整をすれば公共交通機関だけでこのエリアを周ることもできますよ。
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
【行き方】
フィレンツェやローマから直通電車でChiusi-Chianciano Terme 駅まで約1時間45分、そこからFT5番やFT9番のバスで約20分。
バスFT5番の時刻表はコチラ、 バスFT9番の時刻表はコチラ
「Download line timetable and map」をクリックすると時刻表がダウンロードできます。
同路線には チェトーナ (約10分)、モンテプルチャーノ(約55分)もあり、モンテプルチャーノからバス12番でオルチャ渓谷を横断することも可能。
電車やバスの乗り方については、下記のリンクを参照ください。
中山久美子の書籍
【紙の書籍】
〇 イタリアの美しい村を歩く(東海教育研究所)
〇 イタリア流。世界一、人生を楽しそうに生きている人たちの流儀(大和出版)
〇 イタリアの笑みさそわれる愛おしい暮らし365日(自由国民社)
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〇 フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選
〇 トスカーナのおうちごはん春夏編20レシピ
〇 トスカーナのおうちごはん秋冬編20レシピ
〇 コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ


























