フィレンツェから日帰りで行ける、ペーラゴの園芸・職人祭 Biofioricola

フィレンツェに春、旅行で滞在中の方または留学している方で、フィレンツェを抜け出してローカルイベントに行ってみたい方におススメのイベントです! 場所はフィレンツェから東に約25キロにある小さな村・ペーラゴ。ここでは毎年5月第3週末に園芸と職人のマーケットイベントが開催されます。

私はかつて息子たちのサッカーの試合でちょっと寄っただけで全く覚えていなかったのですが、なかなか可愛らしい町。旧市街に入るところから、交通整備で車両は禁止になり、中心のギベルティ広場に向かうヴィット―リオ・エマヌエーレ通りだけでなく、それを並行して走るサンタンドレア通りなどにも赤い日よけの市が並んでしました。

私たちは久しぶりに庭に何か植えようか、とがっつり園芸の市だけを目当てに来たのですが、ハンドメイドのカバンや雑貨、チーズやサラミなどの食材など、いろんな市が軒を連ねています。初日の開始時間にいったために(イタリアらしく・笑)まだ開いていなかったり準備中の市が多かったのが残念ですが、時間が経てばきっともう少しいろんなものが見られたのだと思います。

なので、少なくとも私たちは見られた園芸系の市は、広場に向かう前のテントの市と、ギベルティ広場でかなり広いスペースを使った市の2つだけでした。両方とも何があるか、値段もチェックして買うのは最後に。

この広場の右側奥、アーチと柱がファザードに備えられた建物には、市が助成金を受けて始めた職人のコワーキングスペースになっていて、常設のショップのよう。素敵な陶器、手編みバックやキッチン雑貨、赤ちゃん用の雑貨などが並んでいました。

そして左側奥は11時30分から開店するフードコーナー。村の入り口にあるピッツェリアが簡易窯を出していたり、クラフトビールカウンターがあったり。さらには炭火焼の屋台もあり、火を起こして準備をしていました。私たちは目的の買い物だけでしたが、ゆっくりしたい方はランチ、または午後からきて夕食を済ませて帰ることもできます。

せっかくなのでちょっと村散策も。奥へ進むと坂道の先に時計台の建物が見え、上ってみるとアーチの下には教会への入り口がありました。このサン・クレメンテ教会は13世紀の記録に残っていますが、18世紀と19世紀に改修が行われて現在の姿に。簡素な内装ではありますが、ひときわ目を引くのが主祭壇です。バルジャッキ家のコレクションを集めた18世紀の改修時に設置されたもので、さまざまな色と模様の大理石のモザイクは、天然の素材を職人が見事に芸術に昇華させた傑作と言えるでしょう。

その奥の民家に囲まれたカヴァルカンティ広場から違う道を通って中心へ戻りますが、そこからのパノラマがまた美しいこと! トスカーナの田園風景というとオルチャ渓谷やキアンティが有名ですが、そこまで行かずとも特に知られていない田舎町で十分にその美しさを堪能できてしまうのです。しかもオーバーツーリズムが激しい昨今では、観光客のいないこうした場所はますます貴重ですよね。

こうして散策を済ませたらギベルティ広場に戻り、大きいほうの園芸市で目を付けたものの買い物へ。そこは各種の花やサボテンなどの小さい観葉植物、各種ハーブの大小の苗など豊富な品揃えでしたが、私たちのお目当てはハーブとラベンダー。ある程度目星をつけたら、スタッフに植え替えや水やりのポイント、そして昨年に失敗したラベンダーについて根ほり葉ほり質問して、いろんな疑問も解消してきました。アンナのアグリツーリズモで飲んだメリッサティーが美味しかったので、メリッサも追加。バジルはペーストをたくさん作りたいので、例年以上の多めに購入しました。

私たちは園芸の買い物だけでしたが、市以外にも開催2日の間にたくさんのイベントが同時開催されています。当日見つけたのは、友人の 折り紙アーチストKumiさん の子供向けのワークショップや、植物染料や寄せ植えのワークショップ(有料)、クッキングショーに私もフォローしている Wikipedro のトークショーも!彼はベタベタフィレンツェ弁でフィレンツェやトスカーナの歴史や文化、トリビアを分かりやすく面白く伝えてくれる人気のインフルエンサー。興味ある方は、彼のインスタをフォローしてみてください。

フィレンツェからも近く、1日中楽しめるローカルなイベント、しかも最寄駅からの無料送迎バスも夜遅くまであるとは完璧!イタリア語しか聞こえない、イタリア地元民に紛れて観光地では味わえない週末を過ごしてみてください。

ギャラリー(写真をクリックすると拡大します)
基本情報

【Biofioricola 公式SNS】
FACEBOOK Instagram

【行き方】
フィレンツェから直通電車で約25分、Pontassieve駅下車。駅前から343B番で約15分。
バスは週末や夜遅くの運行がないため、市がイベントだけの無料送迎バスを出してくれています(中心近くは駐車場所も少ないので、駅やバスが停まる周辺に車を置いて送迎バスを使うのも手です)

こちらは2026年のダイヤ。上部黄緑がPontassieve駅からPelago行き。下左側がPelago(Hの Via Alessandrini の坂道のバス停より)からPontassieve行き。2027年以降は公式SNSなどでチェックしてください。

電車の乗り方などは、こちらの記事を

バスの乗り方などはこちらの記事を参照してください。

バス343B番の時刻表や路線図はこちら
「Download line timetable and map」をクリックすると時刻表がダウンロードできます。

中山久美子の書籍

【紙の書籍】


〇 イタリアの美しい村を歩く(東海教育研究所)
〇 イタリア流。世界一、人生を楽しそうに生きている人たちの流儀(大和出版)
〇 イタリアの笑みさそわれる愛おしい暮らし365日(自由国民社)

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