モンテプルチャーノのオーガニック&サスティナブルなワイナリー、レストラン・宿泊も!

モンタルチーノ、キアンティなどに並ぶ、トスカーナのワインの産地・モンテプルチャーノ。通常、ワイナリーはブドウ畑のすぐ近くにあることが多いのに、モンテプルチャーノだけは旧市街の建物にも存在するため、今まではそちらをご案内することがほとんどでした。しかし今回のお客様はハイヤーなので旧市街でなくてもOK、さらに「パノラマが美しいワイナリーでランチも食べられるところ」とのリクエストをいただき、満を持してこちらをご案内しました。というのも、以前に建築系メディアに寄稿した「デザイナーズワイナリー」でその存在を知り、その後に実は友人夫婦の友人がオーナーだということも知り、いつかは行ってみたかったワイナリーなのです。ツアーの内容やパノラマ、レストランの詳細を送り、お客様からも「完璧です!」とのお返事をいただきました。

幹線道路から砂利道に入り、車で約10分ほど。駐車場に車を止めると、背後にはぽっかり浮かぶモンテプルチャーノの姿にテンションはすでに上がりっぱなし。そして受付で担当者のフィリッポさんに迎えられ、早速ワイナリーツアーの開始です。ワイナリーツアーは何種類かあるのですが、今回はスタンダードの1時間+3本テイスティングのツアーを選びました。まずは建物の前にある大きなテラスからスタート。

ワイナリーの設立は1984年。現在のオーナーが今の敷地の一部を修道院から買い取ってスタートさせました。一番の特徴な持続再生可能なシステムを取り入れていること。テラスに突き出る小さな円柱は太陽エネルギーを集めるものであり、また上部を外すと収穫したブドウで造ったモスト(ブドウ果汁)を下に設置されたステンレスタンクに直接流し込むことができます。重力を使ってポンプなどを使わない仕組みになっているというわけです。ほかにも太陽光パネル、地熱、バイオマスなどを使い、ここで使用される全エネルギーをまかなっています。

テラスからブドウ畑を見下ろすと、ガーガーとがちょうの群れが畑にお散歩中。彼らが落としてくれる排せつ物がそのまま畑の肥料になるからです。ほかにもワイン製造やレストランで出される生ごみもコンポストを使って肥料にし、完全な循環システムを作り上げています。

そのほかにもテラス=セラーの屋根に水を流したり、壁に植物を植えたりして、セラーの温度を一定に保ったり・・・と他にもいろいろと持続再生可能なプロジェクトが隅々にいきわたっています。

そんな工夫はワイン生産行程でも。発酵タンクのピジャージュやルモンタージュ(上にたまった果皮や種子を果汁に接触させる作業)も、人の手やポンプを使用せず、発酵の際に生成された二酸化酸素をため、それをタンクに入れて爆発させることで代用。そうすることで果汁と外との接触を防いだり、エネルギーを必要とするポンプを使用しなかったりすることができるのです。

ちなみに熟成させる木製樽の設置方法についてもひと工夫が。この話の続きは、ぜひ現地でお楽しみください。

ツアーが終わったら、併設のレストランにてお待ちかねのテイスティング!
ベーシックコースはロゼ、熟成方法と期間が違うノービレ2種の3本です。ロゼはサンジョヴェーゼ90%に3種の赤ブドウをブレンドしたものですが、(語彙が少なく詳しいわけではないので💦)とにかくいつものロゼのイメージではない初めての美味しさ!ノービレはサンジョベーゼでもモンテプルチャーノ土着種のプルニョーロ・ジェンティーレ100%。同じ品種のブドウなのに、熟成の仕方が違えばここまで違うのか!とびっくり。それ以外にも使うブドウの年数や畑の場所が違い、ブドウの個性によって樽の木の種類も違う・・・ワイン造りって本当に奥が深いです。

説明を聞きながらワインを少しづつテイスティングしたら、続いてはこちらも楽しみだったお食事です。野菜は自らの畑で作ったもので、他の食材もKM0(0キロメートル、つまり地産のもの)にこだわっています。ほとんどが野菜主役ですが、プレゼンテーションも美しく、何しろ味が濃い!私は異なる生、フライ、ゆで、と3つの調理方法の野菜のミックスをいただきましたが、ただのサラダでなく、食感や味の組み合わせが面白く、思った以上に食べ応えがありました。さすがミシュラン掲載のお店。ちなみに自家製パンと一緒に、3種のパテと自家製オリーブオイルも出していただけ、こちらもすべて絶品でした!

また敷地内では宿泊も可能。全11室、2名部屋と4名部屋、スイート、デラックス、スタンダードがあり、ほとんどが庭に面しています。スイートではなんと露天風呂があるので、トスカ―ナの田園風景を見ながら、または星空を眺めながら、ゆったりとおぽ風呂でくつろげます・・・しかし温泉と言っても下の写真のように完全オープンスペースで、日本の温泉とは異なりますので要注意。水着をご持参ください。

今回のお客様はアレッツォ宿泊の方だったので、アレッツォのドライバーを手配し、ピエンツァ散策の後にこのワイナリー、そしてモンテプルチャーノを散策してフィレンツェのアパートで送迎させていただきました。ピックアップや送迎先、周りたい場所などに寄って適したドライバーを手配できます(フィレンツェ、フィレンツェ北部、アレッツォ、ピエンツァ、グロッセートに提携ドライバーあり)。またオルチャ渓谷での EーBIKEツアー や ピチづくりレッスン をご利用の方は、地域社会協同組合の送迎サービスも利用可能なので、ハイヤー料金も抑えることができます。オルチャ渓谷での周る場所や体験、滞在について、ぜひご相談くださいませ。

↓ E-BIKEとピチづくりレッスン、宿泊、村巡り・・・プラン例

ギャラリー(写真をクリックすると拡大します)
基本情報

【ワイナリーツアー】
ワイナリー見学&3本テイスティングのスタンダード(35€)から、より専門的な説明&5本テイスティング、ノービレ5ヴィンテージ飲み比べなどいくつかの種類あり。イタリア語または英語、時間は11時30分~または15時~。

【レストラン】
ミシュラン2026にも掲載の野菜中心の料理。予約の場合はデポジット必要。

【ホテル】
スタンダード、デラックス、スイートの全11室。2人~4人。露天風呂ありの客室も(オープンスペースなので水着)

お問合せ&お申し込みは、こちら

中山久美子の書籍

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