「そ、それはメニューにないから、できないんです。申し訳ありません。」
忘れもしない2003年秋、結婚後にダンナ家族が来日し、和食ばかりも辛いだろうと行った大阪のイタリア料理店で言われた言葉。お料理はなかなか美味しかったのですが、食後のエスプレッソはあれど、私はマッキアート派(エスプレッソに少し牛乳を入れる)、スタッフがマッキアートを知らなかったので説明して「牛乳ありますよね?エスプレッソにちょっとだけ入れてくれればいいんですけど」とお願いしたのですが、裏の店長?に聞いてきたその答えが冒頭の言葉でした。日本人的にはわからないでもないけど、イタリアではそれは通用しませんよ。だって、イタリアではカスタマイズは当たり前だから。
バールでのカスタマイズは以前にも書きましたが
先日のEURO2020 サッカー決勝の夜、うちと友人家族でピッツァをテイクアウトして湖のテーブルで一緒に食べよう、となったのですが・・・その時のオーダーは、
- ゴルゴンゾーラ、オリーブ、サラミ―ノ(小さいサラミ)
- 生地2倍、ポルチーニ、焼いた後に生ハムのせ
- トマトソースなしのクアットロ・フォルマッジにサルシッチャ追加
- トマトソースなしでポルチーニ、焼いた後に生ハムのせ
- 生地2倍のディット(メニューにあるピッツァ)にスパイシーサラミ追加
メニューにない組み合わせか、メニューから足し算か引き算したものばかりで、メニュー通りのものがなに1つないって言う(笑)
基本的に素材がないっていう以外は、断られる可能性はほぼ皆無。イタリア人仕事しない、って言いますけど(もちろんしない人もいるけど・苦笑)、みんな細かいこと言わずお客さんの要望はほとんど受けるっていう柔軟さはやっぱ良いですね。イタリア修行していたオーナーシェフのお店はきっと日本でもカスタマイズさせてくれると思いますが、ぜひ一度、イタリアでもカスタマイズオーダーに挑戦してみてください!
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