これは、隣町のあるバール内で見た看板。
本日のサービス
- カッフェ
- 砂糖いくらでも
- スプーンにお皿
- コップ1杯の水
- その日の新聞
- 心理的サポート&心の支えになるおしゃべり
- トイレ
- 天気情報
- バス停情報
カッフェ1杯の価格で提供します。
売っているのはカッフェでなく、感情です。
「BAR」、読みはバーでもバルでもなく、「バール」。日本語で言うと喫茶店とかカフェになり、まぁカッフェ(エスプレッソ)やお茶を飲む場所なのですが、イタリアのバールはそれ以上のもの、それはまさに「文化」なのです。上の看板に書いてある事がまさにそうで、ただの飲食店ではありません。イタリアの町に欠かせないものであり、イタリア人の生活に欠かせないものであり、そこで過ごす時間、接する人、会話・・・それらをひっくるめて全てが、イタリアのバール。
こんなバールもロックダウンでクローズとなってしまいましたが、テイクアウトはOK。バールでテイクアウトって!?と思うかもしれませんが、バールのカッフェ、そして朝ごはんやおやつのブリオッシュやボンボローネ、
更に、ちょっとした店員さんとの会話。これがあるだけで、ロックダウンでも心が潤うってもの。
そして先日、ツィッターで首がもげるくらい頷いたのがこちら
いや、ほんと、イタリアのバリスタ(バールマン)すごいです。最初は私もおったまげた、でも今や当たり前になってる、それくらいバールではふっつーの事なんですが、客の好み覚えてるのも当たり前、的を得た雑談も当たり前、だから異性に免疫なくても危険ではない(笑)。しかも常連客でなくとも当たり前にカスタマイズできて、例えば
- 私はカッフェドッピオね(抽出2倍の多めのエスプレッソ)
- 私は普通のだけど、ガラスのカップにしてね
- 私はマッキアートだけど豆乳ね
- 私は普通のマッキアートだけど冷たいミルクにしてね
- 私はオルツォマッキアートの大きいカップにしてね
と、5人連れが5人とも違うことを言っても、普通に対応してくれるんです。しかも、カッフェの単価(1ユーロ~1.4ユーロ、150円程度)で。以前、イタリアに初めて来て「イタリア人ほんま仕事せんなー!」と笑っていた友人とバールに入ったら、「何この人ら!しゃべりながらやのに仕事が早すぎる!!」とドン引きしたほど・・・
話がいろいろ飛びましたが、イタリアのバールはただの飲食店ではありません。日本から来られたら、「イタリアの日常」「イタリアの文化」を体感しに、ぜひバールに入って見て下さいね。
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