洗濯、面談、高校巡り

コロナでリアルの仕事がゼロになり、この3年でライターや翻訳、ライブなどの仕事をさせて頂いてるとは言え、コロナ前に比べると忙しくないはずなのに・・・いつも時間がなく、あっと言う間に1日が終わってしまう毎日。仕事の処理能力(特にスピード)が落ちているせいもありますが、なんだか家事、特に洗濯に翻弄されているのです。次男のサッカーが週4回、長男のテニスが週3回、ダンナのサッカーコーチが週2回もあるから、当然と言えば当然。彼らのスポーツバッグを開けて、洗濯物を取り出す、バスローブを干す、シューズとシャワー用のスリッパを取り出して洗う、干す、から1日が始まります。毎日7キロ満タンの洗濯機を回し、干し、当日にサッカーがあれば夕方までに必要なものをなんとか乾かし(特に今時期は室内に除湿器つけたり、ピンポイントでドライヤーかけたり)、そしてたたむ、直す・・・あと中学高校は14時まで授業があるため、まず次男と14時すぎにランチ、そして15時半に長男のランチ、と時間差で2回ランチの準備をし、お皿洗いは16時という・・・もう夕食のこと考えなあかんやん!という日々の繰り返し。

そしてこの時期は忙しい理由がもう1つ。それは学校の面談。

イタリア高校中学の面談回数がえげつない

ただいま高3と中3の息子2人の面談シーズン真っ最中。上のリンクにも書いてますが、科目ごとに面談があり×2人なので数が半端ないのです。しかもおらが村にあるとはいえ、中学はオンラインでなく学校でリアル面談になったのを予約の時に忘れていて、1日に2回(しかもその間に高校のオンライン面談1回)行ったことも・・・たかだか10分の面談でも、リアルになると行き帰りの時間もあるし、オンラインでもつなぐ時間(息子の学校のグーグルアカウントにつなぐ、先生によってリンクを送ってくる場所が違うなども)もあるし、けっこう時間がとられます。

そして更にこの時期、中3の子どもがいる人たち=まさにうち!は忙しくなります。それは高校のオープンデイ。

イタリアでは学校は9月始まりの6月終わりですが、来年9月入学の高校へは、来年1月末までに入学手続きをしなくてはなりません。イタリアではほとんどが国立で受験もないのは良いですが(その代わり中学卒業資格試験があります)、まずは高校選びが大変で・・・というのも。

イタリアの高校は5年間の専門課程~長男の進学説明会に参加してきました

上のリンクにも書いてますが、イタリアでは5年過程の高校は、とにかく専門分野に分かれまくっているのです。

  1. 高等学校 → 基本的に大学に行くことを前提とする、理論を中心に学ぶ
  2. 技術高等学校 → 専門的技能を理論・実技で学ぶ(就職も大学進学もあり)
  3. 職業高等学校 → 特定の職業につくための職業訓練校

3年前に書いた上の記事では全部で70ほどのコースがあると書いていますが、今年次男のオリエンテーションでは80になっていました・・・まだ増やすんかい!!苦笑。長男はフィレンツェで1.の高等学校の理系に最初から絞っていたので分かりやすかったですが、長男とは性格が真逆な次男は、今までの話でも興味ある専攻がくるくるくるくる変わってきました。

1番最初に言ったのは、
「スポーツしまくりたいからスポーツ学科に行く!」
「でもそれってベースは理系の高等学校で更にスポーツ専門教科が+やから、めっちゃ勉強しなアカンで!!」

とまぁ、名称に惑わされてしまうパターン。とはいえ、11月のオリエンテーションで第三者の専門家から話を聞いてようやく自分事に考えられ、オープンデイが始まる前に訪問する場所を決めないといけないから!となんとかしっかり話し合う時には

  • リチェオ(1.の高等学校)は理論勉強をいっぱいしなアカンからやめとく
  • テクニカ(2.の技術高等学校)は実技が多いし大学か就職かも選べるから良い
  • バリスタだけは興味がある(3.の職業高等学校の1つ)
  • フィレンツェにこだわりはない

ということで、11月の最後の土曜から4週連続で、フィレンツェ・おらが村から北の中都市・南の中都市の3つの町で、興味ある「ファイナンス・マーケティング」「建築・環境・テリトリー」がある技術高等学校、とバリスタコースがある職業高等学校を7か所周ることに・・・とはいえ、すでにダンナと行ったおらが村から南の中都市にあるファイナンス・マーケティングの学校訪問では、学校自体も専攻もなんかイマイチだったそうで、この専攻の他の学校は行かなくてもいいかも、と言っています。

そして先週はおらが村よりも北の中都市の2つ、職業高等学校と技術高等学校へ。後者は中学のクラスでも全体は訪問済みでかなり気に入ったところ。とはいえ、まずはまだ見ていないホテル・観光・調理の職業高等学校にまず行ったのですが・・・なんと!SNSで人気沸騰のシェフ、ダニエーレ・ロッシの卒業校だった!

教えていた調理の先生が、「ここにかのダニエーレ・ロッシが5年間いたんだよ、彼のように自分を信じて努力すれば何者にでもなれる!未来は君たちのもの、僕は君たちの可能性を信じています。」と熱く語ってくれたのは、ちょっとジーンとなっちゃいました。最後は生徒が作ったドルチェを頂き、ダンナはカップチーノも頂いたのですが、これが本当に美味しかった~。日本だと辻調理師専門学校とかなんだろうけど、国立でこういう学校があちらこちらにあるってのがイタリアの食の奥深さなのかしらん。

その後、隣の「建築・環境・テリトリー」がある技術高等学校へ移ったのですが、まずは大きなパソコン(CAD?)がある席に4~5年生の生徒さんがついて中3の子に簡単なコースの説明とパソコンで簡単な図を書く実技を教えてくれます。そしてこの学校の特徴でもあるドローンを先生の実演で。在学中にドローンの免許取得など各種の専門技能資格が取れるそうで、先日面談のあった中学の数学の先生も一押しだったここ、私的にはここに行ってほしいなぁ~・・・いやいや、今週末は同じコースのあるフィレンツェの学校に授業参加含めた説明会に行くし、その次の週もフィレンツェの大きなホテル・観光・調理の職業高等学校に行くし、何よりも次男本人の希望が第一だから、オカンは黙って同行します(笑)。

それにしてもイタリアの高校は面白くて、私もここで高校生活を送れていたらなぁ~と羨ましくなりました。

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