友達は選んでいい、自分が居心地よくいるために

人生で知り合う全ての人と、気が合う訳ではない。クラスが同じでも、部活が同じでも、会社が同じでも。嫌いでなくとも、気が合わない、いても楽しくないとしたら、それは知り合いってだけで良くて、一緒に出かけたり、友達でいなくたって全然OK。・・・なんて思うのはこの数年で、そういう私も昔はそれなりに、日本らしく(笑)無理に付き合うほどでなくとも、これほど人付き合いはさっぱりしていなかったと思う。今は合わない人と絡むほど無駄な時間はないと思うし、逆に新しい環境や出会いがあれば、できるだけ中に入ってみて心地よい人を見つけることが楽しかったりもする。

そんなことを、この数年、私もダンナも長男に言うようになった。おらが村は人口が少ないので、同じ学年の子供は多くて20人、幼稚園の年少から中学3年生までの11年間、ずっと同じクラス。小さい頃は皆仲良く~ってな感じはあれど、この数年、皆個性が分かれてきている。さらに長男は良くも悪くも「おとなしい子」で、年頃になってきて妙に大人ぶってるクラスメイトもいる中、明らかに幼い。昔から、不利な条件でポケモンカードの交換をしちゃったり(分かっていても嫌と言えない)、最近は大人っぽいクラスメイトからちょっとバカにされてるかな、っ感じも否めなくない。それでも中学校に入り、長男と同じような性格の子や、そんな長男の良さを知ってる限られた数人とだけ遊びに出かけているので、安心していた。彼が「●●といっしょやと落ち着くねん。でも●●とか、●●とかは、カジニスタ(騒がしい奴)やし、うーん・・・」と悩ましい発言をしたので、冒頭のような話をまたしたのだけど・・・

先日、夜の21時半に長男の携帯が鳴った。相手は隣に住む、0才から遊び、今も一緒に通学している同学年のG。ぶっちゃけ、昔から小生意気ですかしてるので私は嫌いなのだけど、ま、隣でもあるし表向きは普通に付き合っているし、彼とどう付き合うかは長男が決めることなので放ってはいたけれど・・・会話から、そしてその後の話から分かったのは、その日の夕方に長男がいつもの仲間とサッカーをしている間に、ベンチに置いていた長男のリュックから携帯を勝手に触り、携帯を開けるPINコードを勝手に変更していたのだ。長男は携帯をほとんどいじらないので全く気付いていなかったのだが、わざわざそれを伝えに?確認しに?21時半にご丁寧に電話をかけてきたのだった。その段階で私はも~はらわた煮えくりかえったし、私がたまたまGの携帯番号を持っていたのでそこからかけさせて、Gから彼が設定したPINコードを聞き出したけれど、彼のマンマに電話して暴露してやろうかと思った・・・でも、長男がGにどういう対応するのかを見たかったのもあり電話させたけど、ま~そのヘラヘラ具合にはらわた煮えくりかえる私(爆)。あまりにムカついた(Gにも、長男にも)から半分くらい口から本音がでちゃったけれど、〆としては、友達は選んでいい、選ばないといけない、自分が居心地よくない子とは付き合わなくていいってこと。隣だし超幼馴染だし、そして彼の性格上いろいろ難しいとは思うけど・・・

おらが村っていい所もたくさんあるし、いい人もたくさんいるけど、あまりに狭いコミュニティゆえに難しい部分も多々ある。おらが村からほとんど出たことない「世間知らず」の大人も子供も、残念ながら、いる。そういう意味では、日本にも家族をもち、フィレンツェや旅行にもよく行き、日本語学校に行ってそこでも友達がいる我が息子たちは、幸い自然におらが村以外の世界を知っている。早く中学校終わって、フィレンツェの高校に行って欲しい・・・そうすれば否が応でもおらが村の子は仲いい子としかつながりは残らないし、全く違う環境で全く違う友達や世界、価値観をまた発見するはず。長男よ、強くなれ!今の母のように(苦笑)。

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