先日の幼児教育視察の中で、個人的に気づいたこと・その1。おらが村の幼稚園って、何気に結構良い幼稚園だったんだなぁ、ということ。視察1日目、隣町の本校、別の村の分校、そして最後におらが村の分校、という順で視察をしたのですが、おらが村の幼稚園の視察が始まってすぐ、「同じ組織なのに、前の2つとここは全然違いますね?良い意味で」と、グループリーダーの方がおっしゃったのです。案内をしてくれた私のママ友(長男同士が同じ年)であり、次男の担任だったマリアンジェラにそれを伝えると、満面の笑み。そして「やっぱり先生の質なのかしら?」それも伝えると、溢れんばかりの笑み(笑)。
うちはおらが村に住んでいたし、おらが村以外の学校に行くことは選択肢としてはなかったため、おらが村の幼稚園以外は知らない。視察でピストイアの市立幼稚園を訪問したことはあれど、それは世界的に有名な施策の幼稚園のため別世界。しかし、今回同じ国立の、同じ組織の他の2校を初めて訪問して、言われてみれば・・・のことがすごく多かったのです。細かい部分を挙げるといろいろありますが、1つは、年度末に持って帰る作品集。先の2校がファイルだったのに対し、おらが村ではスーパーCOOPでもらった商品の空き箱+各家庭から持っていく靴の空き箱の2つ、ここに立体的な作品、平面にいろんな素材が使われた作品がぎっしり入ってきます~それも一部で父の日だ、クリスマスだ、というリアルイベントはその日に持って帰ってくるので、考えてみるとどれだけの作品作りをしているのだろう!?
お米、パスタ、綿、クラッカーに入っている波型の厚紙・・・身近にあるものを先生が色付けしたりカットしたり、考えてみたらものすごい手間だろうに、当時は、あーまたパラパラ落ちてくるやつやぁぁぁ💦と収納する母としてはネガティブに(ちょっとだけ、ですよ・苦笑)思ったこともあったけど、これがクリエイティブな部分を伸ばしたり触覚を鍛えたりするんだろうなぁ。
もちろん、ボローニャの2校とは完全に「世界が違う」訳で、あくまで一般的な国立幼稚園としては、いろいろと限度のある中で、先生方が日々すごく努力と愛情をもって運営してるんだな、と感じました。実際、マリアンジェラはおらが村幼稚園創設時からの先生、彼女も先生1年目で、まさに自分たちで作り上げてきた幼稚園だから、愛情と情熱は計り知れないそう・・・イタリアでは国や地方自治体の指針などはありますが、大枠以外は各施設の自由裁量となっているので、同じ国立でもこんな違いが出てくるんでしょうね。そう考えると、おらが村の幼稚園に当たって本当に良かった!と思ったのでした。