イタリア屈指の赤ワインの里、モンタルチーノ・ブルネッロのワイナリー

有名な銘柄の多いトスカーナのワインですが、その最たるものがモンタルチーノのブルネッロ ではないでしょうか?今回ご紹介するワイナリーは、モンタルチーノの町より車で5分ほど離れた集落・サンタンジェロインコッレのふもとにあります。なんだかワイン農家といっても、キレイに手入れされた環境にまずうっとりしてしまいます。

オーナー・リッカルドはまだ40才くらい、200以上あるモンタルチーノのワイナリーで若いオーナーのうちの1人だとか。

少なくとも彼がおじいさんを引き継いだのは19才の時らしいので、当時は1番若いオーナーだったに違いありません。ちなみに、彼のお父さん、創業者の息子さんは家業は継がずにお医者さんだそうですが、お父さんの助けも得ながら、こうしてワイナリーを成長させてきました。

ワイナリーの見学は、外から開始。 総面積40ヘクタール のうち、20ヘクタールがブドウ畑、4ヘクタールがオリーブ畑。いく季節によって、ブドウがなっていたり、紅葉が見られたりします。ブドウ畑のうち、 15ヘクタールがサンジョヴェーゼ種 、他の5ヘクタールがコロリーノとカナイオーロ、フランス種のブドウです。

そして次は、 発酵タンク のある施設へ。発酵タンクも地方やワイナリーによっていろいろで、外にタンクがあるカンティーナもあれば、セラミックのタンクのところもあり。こちらは建物の地下で、各タンクの温度も管理できるようになっています。

9月半ばに来た時は、ちょうど収穫したブドウを発酵タンクに入れたところ。ブドウ畑だけでなく、ここでも行く時期よって異なる作業がみることができます。

そして次は、樽がずらり並ぶ熟成の部屋。ここで各ワイン指定の年月で熟成させ、あの有名な ブルネッロやロッソ・ディ・モンタルチーノ ができるんですね。

最後はお楽しみのテイスティング へ!部屋の両脇にはずらり、種類、年代の異なるワインが棚ごとに分けられています。ヴィンージワインもあって、ワイン好きの方にはたまらない空間です。

正面には、数々のイベントの参加章だったり、そこで獲得したメダルだったり(有名なワインガイド・ガンベロ・ロッソのトレビッキエーリ=最高評価も近年3回受賞 )大きなブルネッロのボトルがあったり、本のポスターも・・・実はこの本、創業者であるリッカルドのおじいちゃん・ピエルルイージさんの本なんです。

ヴェロネッリ社 出版のワイン農家の物語シリーズのうち、モンタルチーノは2人選出されているのですが、1人はモンタルチーノの歴史あるワイナリー、そしてピエルルイージさんは、タイトル “L’altro Brunello(もう1つのブルネッロ)” の通り、モンタルチーノに移住してきて、伝統にとらわれずに ブルネッロを近代化・再生させた主役 の1人で、当時廃頽していた農業をも活性化させた人物だそうです。

テイスティングルームでは、地図を見ながらモンタルチーノの、そしてその中でも地区によって気候や土壌が違うことなど、ワインができる最初の段階から詳しく説明してくれます。それから、ワイナリーが生産する銘柄の違い、製法に続きます。テイスティングは ロッソディモンタルチーノとブルネッロをベースとして、売り切れてなければ、リセルヴァやIGTも!

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IGTワイン以外はサンジョヴェーゼ100% ですが、熟成期間が最低1年のロッソ5年のブルネッロはやはり味の若さ・軽さが違います。ワインエキスパートの資格を持ってるお客様は色や香りも比べながら、じっくりテイスティグされていました。

レストランやエノテカでただワインを飲むのと、こうやって生産者の人と直接話しを聞いて飲むのではやっぱり全然違うし、その後に訪問したワイナリーのワインを飲む時も、 畑や生産者の顔がイメージできるっていうのがいいですね。ワインに特に詳しくない人でも、こうしてワイナリーを訪れ、テイスティングをし、生産者の話を聞くと、ワインの奥深い世界に入り込むことができます。ブルネッロはDOCGワインなので、同じ地域で生産、ブドウの品種や熟成期間などの条件もほぼ同じはずなのに、ワイナリーによって味が違うのも面白く、それはブドウの作り方だったり、樽の種類だったり、生産者の好みだったり?気になることは聞けば何でも答えてくれるので、どんどん話をしてください。そしてその場で購入もできるので、ワイナリー訪問の思い出の品として、またお土産としてお持ち帰りください。3本以上で海外発送もでき、本数が多ければ配達料もお得になりますよ。

ギャラリー(写真をクリックすると拡大します)
基本情報

【フィレンツェ発着テイスティング・カンティーナ訪問付きオルチャ渓谷周遊】
8時間:お1人280ユーロ(2名参加の場合)・お1人160ユーロ(4名参加の場合)、10時間:お1人340ユーロ(2名参加の場合)・お1人190ユーロ(4名参加の場合)。フィレンツェからのハイヤー往復、フィレンツェからの日本語通訳アテンド、ワインテイスティング、ブドウ畑・ワイナリーの見学を含みます(ランチ、入場料の発生する場所に入場ご希望の場合の入場料は別途実費、通訳のランチ代・入場料もご負担をお願い致します)

ワイナリーへは車でしか行けないので、 オルチャ渓谷の村や見所と合わせてたっぷりこのゾーンを満喫するもよし、近郊で別の銘柄の産地であるモンテプルチャーノでワイナリー巡りプランにもできます。

フィレンツェ以外の発着、人数がこれより多い場合なども どうぞお問い合わせください。

お問合せ&お申し込みは、こちら

【AMAZON KINDLEより、5冊の電子書籍を発行】

「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」
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