オルチャ渓谷 粉ひき所とパスタ工房見学&郷土パスタ ピチを習おう

オルチャ渓谷の小さな村・モンティッキエッロの地域社会協同組合では、かつてからの市民劇団の活動に加えて、この土地の文化を伝えて体験してもらうアクティビティを積極的に行っています。その一つが、数年前からご好評いただいているEバイク(電動マウンテンバイク)のレンタルおよびガイド付きツアー、そして新しく今回ご紹介するのが、小麦の生産から粉ひき、そしてパスタの生産までを行う工房の見学と、郷土パスタのピチを習うプログラムです。

まずは宿やご指定の場所に車でお迎えに来てもらい、モンティッキエッロから10分ほどの工房へ。今回訪問した時は日曜日だったのでショップとその中にある小さな施設での説明でしたが、平日はこことは別の大きめの施設になります。

そこで興味があれば、もちろん豊富な中からお気に入りのパスタはもちろん、ここで扱う地元の生産者さんの製品を購入することができます。私も彼らが特許を取ったという、糸杉の形をしたパスタを購入!  トスカーナ土産にぴったりですよね。

その後はモンティッキエッロの協同組合のレストランにて、地元マンマから郷土パスタのピチを伝授してもらいます。1人につき一台の麵打ち台に、分量を計算した粉などの材料とレシピ、そしてエプロンも貸してもらえるので手ぶらで大丈夫。40代の若いマンマは、ちゃきちゃきと元気よくおしゃべりも上手。マンマの説明を聞き真似をしながら、まずは生地をこねていきます。

なぜか私の分も準備されていたので(笑)通訳しながら私もピチづくり!

それなりの力と手つきが必要ですが、こねるたびにまとまって弾力性が出てきます。最後は丸めて、ラップの上で表面全部にオイルを塗って寝かせます。乾燥するとあとで成形しにくくなるので、ぴっちり隙間なくラップでくるむのが大事!

ここで待ち時間があると思いきや、料理番組のように(笑)すでに寝かせてあった生地が登場!すぐに成形に入ります。
まずは生地を帯状に切って、左手に持って軽くひっぱりながら、右手の側面を前後に動かしながら伸ばしていきます。私は今まで両手で一本ずつ仕上げるやり方だったので、この新しいやり方(地元のマンマはこのやり方が主流)は難しい・・・と苦戦してる中、お客様のご主人がもくもくと、美しく仕上げていくではありませんか!!

 

力加減が難しくて一定の太さで長く仕上げるのが大変なのに、それはもう芸術作品のようにスルスルとピチを仕上げていきます!

そうして出来上がったピチに粉をしっかりまぶして、手に巻いてまとめて、できあがり!(TOP写真)
あとは昔ながらのニンニク入りトマトソースに和えて頂きます。ちなみにこのトマトソースか、パン粉をまぶすかは選んでいただけます。 ピチだけでなく、地元の生産者のサラミ(生ハム、カポコッロ、フィノッキオーナ、サラミ、イノシシのサルシッチャなど)とピエンツァのペコリーノチーズの盛り合わせ、デザート、水・ワインがついて盛りだくさん。でも別腹はしっかり・・・カントゥッチーニにヴィンサント、リコッタムースなどの提案から1つ選んでいただけます。

これはランチでも夕食でも可能なので、時間は前者の場合は9時過ぎ~14時くらい、後者の場合は15時半くらい~20時半くらいがプログラムの時間の目安になります。
このお客様は午前中にローマから電車で来られ、途中駅でピックアップ、2つの小さな村を回ってから15時にモンティッキエッロの宿にチェックインし、少し休んでから始めて夕食まで。一方その前のお客様はモンティッキエッロの宿泊ではなく、朝に宿泊先までピックアップしてランチまで、終わってからはモンティッキエッロの散策を楽しまれた後、宿泊先までお送りしました。

ちなみにこのお客様は、翌日は協同組合の別のプログラムであるEバイクツアーへ。宿のオーナーであるフランチェスコとともに合計35キロを完走!その様子は次の投稿で、2泊3日のレポタージュとしてお届けします。

最後は修了書ももらいました!

この3日をすべてサポートしてくれた組合員のイズマエレと、市民劇団ミュージアムにて

オルチャ渓谷は広く、フィレンツェから日帰りで来られる方も多いと思います。しかし日が許すのであれば宿泊して、ただ観光地と写真撮影ポイントを回るだけでなく、地元を愛する住民自らが行うアクティビティに参加してみてください。土地の歴史や食材、料理のことを知り、その土地を深く理解することができ、旅行者だったとしてもその村への特別な思いが湧くのではないかと思います。

ギャラリー(クリックすると拡大します)

基本情報

〇 最低2名より、290ユーロ
  2名の合計料金=モンティッキエッロからの車送迎付き粉ひき所見学、ピチレッスン・食事

お問合せ&お申し込みは、こちら

中山久美子の書籍

【紙の書籍】


〇 イタリアの美しい村を歩く(東海教育研究所)
〇 イタリア流。世界一、人生を楽しそうに生きている人たちの流儀(大和出版)
〇 イタリアの笑みさそわれる愛おしい暮らし365日(自由国民社)

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