フィレンツェから南10キロほどの町に、商談通訳で来ています。ここは、あるものでとっても有名で、この商談もその工房を周るためにここにガッツリ4泊なのですが、そのあるものとは・・・テラコッタ!ここではテラコッタに適した良質な粘土が採れることから、昔からテラコッタ生産が盛んなのです。小さな町なのに、町中がテラコッタだらけ。普通はプラスチックや陶器が使われることの多い住所の番地プレートや、金属製の多い郵便箱までテラコッタ!町全体が、地元特産品を誇示しているかのようです。
町の外にはテラコッタ工房が軒を連ね、その裏には原料となるガレストロと呼ばれる粘土を採る場所もあり、原材料調達から最後の販売まで、一貫してその工房内で行われているのです。商談は予習から本番まで大変ではありますが、普段は見られない生産現場を見られたり、こうしていろいろと説明してもらえるのも興味深いのです(役得?)。
実は、インプルネータにはもう1つ有名なものがあります。それは、ものではなく、行事なんですが・・・それは9月最終日曜に行われる「ブドウ祭り」。ワインの産地ではよくあるブドウの収穫祭、ワインのお祭り、と思われるかもしれませんが、インプルネータのは、違うんです。何が違うかって・・・もちろん、テーマはブドウやワインですが、「欽ちゃんの仮装大賞」か?「新春かくし芸大会」か?(年がバレる・爆)という、超レベルの高い「地区別ショーコンクール」!!
このお祭りは1926年に開始、2018年で92回目を迎え、インプルネータ人は年じゅう次の出し物のことで頭がいっぱい、と言っても過言ではないでしょう(シエナ人のパリオみたいなもんですね)。Fornaci、Pallo’、S.Antonio、SS.Marie4つの地区が、それぞれに大きな山車を中心とした大道具小道具を屈指し、その地区の住民が繰り広げるショーは圧巻~実は15年ほど前にマンマの同僚がインプルネータの人で、息子さんが実行委員だったために特別席で観覧させてもらえる機会があったのですが、いや~も~「イタリア人なのに、この完成度はなに!!??」と驚き感動したものです。
次のブドウ祭りまで、「17週間4日16時間38分16秒」と、サイトでカウントダウン!インプルネータのこの祭りにかける意気込みを感じますね。