フィレンツェに憧れて留学してきたものの、20年近くがたち、フィレンツェも日常風景に。週1程度に行っても、仕事か用事を詰め込んで終わるだけ・・・なことが多かったのですが、これからはこの町(郊外の田舎だけど)に住む特権を生かして、「もう一度フィレンツェに恋する」ように、美術館、教会、町並み、何もかもをま愛でてみたいな・・・と言うのも!フィレンツェ圏在住者限定の Card del Fiorentino というカードが昨年より発売されたから。ホントはこの展覧会あたりで作りたかったのですが、身分証明書がIDカードのみで作れず、先週やっと作ってきました。
どんなカードかと言うと
- 10ユーロで1年間有効
- フィレンツェ市立博物館9施設入場無料
- MUSE主催のガイド付きツアー3回無料
ちなみにフィレンツェ市立博物館は
- ヴェッキオ宮殿
- サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
- ステファノ・バルディーニ博物館
- ブランカッチ礼拝堂
- サルヴァトーレ・ロマーノ財団
- ノヴェチェント博物館
- リナルド・カルニエーロ美術館
- ベルヴェデーレ要塞
- ジーノ・バルタリ自転車博物館
行ったことあるのは1、2、4、6のみなので、残りも1度は行ってみたいし、何よりも3.は有名な藤の季節に、そして今まで行った所もじっくりともう一度、いや何回でも見てみたい。何が嬉しいかって、行くぞ!と決めていなくても、フィレンツェで時間をつぶさないといけない時にカフェに入る代わりに美術館に行ける、ぼーっとその空間に身を置きに行くだけにでも美術館に行ける、そんな贅沢な使い方ができること。
そんな訳で、このカードを作ったその場でヴェッキオ宮殿に入ってきました。この日も次男の日本語学校の待ち時間で、時間は正味1時間なのですが、何回でも入れるからそれで良し。この数年はお客様のアテンドや新聞取材のだったため、自分のためだけに入ったのは本当に久しぶり!ヴェッキオ宮殿いちばんの大広間「500人の間」はもちろんですが、これからは今まであまり印象になかった小さな空間もじっくり見てみたい・・・
500人の間からすぐの「フランチェスコ1世の書斎」、父親であるコジモ1世がドドン!
そしてメディチ家出身のレオ10世の居室では、偉大なる高祖父である老コジモ、そして父であるロレンツォ豪華王も描かれています。
そして今まで見た覚えがなかったサトゥルヌスのテラス
ジッリの間では、1階中庭のドルガバ展示会のガラス・銀製品部門が展示されているのですが
背景はドゥオモ💛
この間には、かのドナテッロの「ホロフェルネスの首を斬るユディト」も頭上に!
アルノルフォの塔にあるマルゾッコ(フィレンツェのシンボルであるライオン)はコピーだとは知っていたけど、オリジナルはてっきり1階のものかと思ってた・・・ていうか、そこから移動したのかな?今は市議会になっている200人の間の前にあります。ここは通常はミュージアムエリアでないので、遠くからでも見えるように照明がついています。
今回は今月半ばで終わるドルガバ展覧会ともう1つの展覧会目的で行ったので、他はかなりの駆け足で回っただけなのですが、その間ずっと気分は高揚しっぱなし!今ではすっかり田舎になじんでいますが、ああ、私はこんなにもフィレンツェが好きだったんやな、と再認識することに。この1年はカードをフル活用して、フィレンツェの美しさと歴史にどっぷり浸りたいと思います。
【AMAZON KINDLEより、4冊の電子書籍を発行】
「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」
「トスカーナのおうちごはん 春夏編20レシピ」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(モノクロ版)」
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