アレッツォには何回も来た事あれど、いわゆる「レストラン」には行ったことはほとんどありませんでした。ゆえに新しくコラボする生粋のアレッツォ人のアパートオーナーにおススメを聞き、そのうちの1つ、ここ Antica Osteria l’Agania に行ってきました! 昔ながらのオステリア、という店名の通り1950年代のままの店構えと内装、メニューも素朴で値段も抑えめの設定。4世代続く、伝統的家庭料理のお店で、お揃いのTシャツを着た男性給士係がチャキチャキと対応してくれます。
地味に嬉しいのが開店時間が早めで、ランチは12時~、晩は19時~。予約はとらず、人気店ゆえにすぐに満席になると聞いたので、12時きっかりに行って一番乗りしてきました。
開店すぐということもあり、スタッフがワインボトルを置く作業中。このワイン、壁や天井、私が座った席の真上にもありました。昔ながらのフィアスコもいっぱいでザ・トスカ―ナのオステリア、という雰囲気たっぷり。
さてメニューを見ると、昔ながらのオステリアによく見られる、パスタの種類とソースの種類が組み合わせ放題システム! パスタの中にポレンタがあるのも家庭料理っぽいし、お値段もシャンピニオン(きのこ)とフレッシュトリュフ以外は10ユーロと今となっては珍しい、良心価格も嬉しいです。メインもほとんどが12ユーロ、全部15ユーロ以下!
しかし私としては、同じトスカ―ナ料理でも普段は食べられない、できればアレッツォならではのものが食べたい・・・とメインに注目。ありました、ありました、左上の3つ。ちなみに all’Aretina がアレッツォ風、という意味で、2番目がアレッツォ風カタツムリ(!!)トマトソース、3番目がアレッツォ風レバーグリル。カタツムリは近郊の産地のものらしく、コリコリ系食感が大好きな私はかなり迷いましたが、決めたのは1番目のグリーフィ。
ちょっと肌寒い日だったので、ポレンタ付きの煮込みというにもひかれたのですが、何よりも初めてのこの「グリーフィ」。仔牛の顔、頬や鼻あたりの肉を示す言葉で、注文前に聞いたようにゼラチン質と柔らかい肉が混ざっています。トマトベースのソースでじっくりと煮こまれているので、口に入れるとホロホロ、ぷよぷよの食感でいくらでも食べられそうな優しい味。時間も少なかったのでこれとパンナコッタだけしか頼みませんでしたが、赤ワインにもよく合っただろうな~。
場所はメインストリートのコルソ・イタリアから1本入った所、グランデ広場の少し手前と立地良し、料理良し、価格良し、スタッフも良し、と言うことなし。今度は違う料理も味わいに、また再訪したいお店です。
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基本情報
Tel : +39-0575-295381
愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。
本の詳細はこちら
「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」
「トスカーナのおうちごはん春夏編20レシピ」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(モノクロ版)」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(カラー版)」
「トスカーナのおうちごはん秋冬編20レシピ」
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