【イタリア・バールの朝ごはん】あなたはブリオッシュ派?ボンボローネ派?

イタリアの朝ごはんは、甘いもの。そして家だけでなく、バール(一言で言うとカフェ)の朝ごはんを愛する人も多いです。飲み物はもちろん、カップチーノ、カッフェラッテ、エスプレッソが主ですが、食べるものは?一般的に朝ごはんに食べる「甘いパン」はパスタ(スパゲッティなどのパスタでなく、甘い生地のお菓子の総称でも使います)と呼び、いろんな種類があるんですよ。大き目のバールではたくさん種類があり、選ぶのに時間がかかってしまいますが、悩むのがまた楽しい時間。

数あるパスタの中でも一番普及しており、どんな小さなバールでも、そして安ホテルのイタリアンブレックファストにも出てくるのが、このブリオッシュ。ぱっと見、クロワッサンですが、調べてみると材料が違うそうです。ブリオッシュの生地に卵が入っているのに対し、クロワッサンは卵なしで砂糖も控えめ。そして、パニーノなどハムなどを挟んで食べることもありますが、ブリオッシュのようにクリームなどを入れることもありません。そして、イタリアでもこの「ブリオッシュ」と呼ぶのは中部まで、中部でもローマはから南は「コルネット」と呼ぶのです。一方、南で「ブリオッシュ」と呼ばれるのは、日本でも有名になった「ブリオッシュ・コン・ジェラート」のあの丸いパンのこと。なので、イタリアのどこに行くかで呼び名を気を付けないといけません💦

さて、このブリオッシュ(トスカーナではブリオッシュと呼ぶのでここではそう呼びますね)、バリエーションがとても豊富。何も入っていない「Vuoto =空っぽ」、中身もカスタードクリーム、チョコクリーム、ヌテッラクリーム、ピスタチオクリーム、アーモンドクリーム、ジャム各種など多数。生地も全粒粉、雑穀粉、はちみつ練りこみなど・・・札がない場合は、口頭で聞くことになるので、イタリア語学習中の方は良い実地訓練になりますよ(笑)。

一方、ボンボローネは日本のミスドの「エンゼルクリーム」みたいな感じ?ドイツのお菓子・ベルリーナー・プファンクーヘンが、18世紀にトスカーナ大公を支えていたハプスブルグ・ロレーナ家を通じて伝わり、トスカーナ、そしてエミリア・ロマーニャなどで普及したと言われています。ふわふわの生地を揚げて、濃厚カスタードクリームが中に、そして外側は砂糖でまぶす、というまさに名前通り?のボンバーなものですが、もうこれがやめられないのです(笑)。ブリオッシュと違って、中身はほとんどの場合がカスタードクリーム、希にあってもチョコクリームのみ。また、この出来立てのボンボローネを売りにするバールもあり、「Alle 16 Bombolone Calde (16時あつあつボンボローネ)」と張り紙がしてあったりも・・・この場合は、だいたいが夕方。フィレンツェ旧市街では、コルソ通り中ほどのバール・Cucciolo でやっており、まさにここの看板商品となっています。

さあ、みなさんはどちらが食べてみたいですか?迷う方は、両方どうぞ(笑)。ちなみに、ベーシックなパスタはほとんどが同料金で1.2ユーロ~1.5ユーロ程度。それにエスプレッソ1ユーロ~1.2ユーロ、カップチーノ1.2ユーロ~1.4ユーロなので、日本円で300円程度。ホテルやB&Bでは朝食付きかもしれませんが、できれば一度、「イタリア式バールでさくっと朝ごはん」もお試しくださいね。

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