イタリアの町づくりは、とにかく残す、不便でも残す、受け継いでいく。

時に(いや大部分?)怒りやあきらめ、イタリア生活でのあれこれをネタにしていますが、イタリアらしくて良いな、と思うことももちろんあります。それは、昔からのものを大切に残すこと。そして、修復する場合でも壊して一から新しいものを作らないこと。そういうしつこいまでにオリジナルを残す、大事に残していく姿勢に、今でも驚き、感動することすらあります。
※TOPの写真は、カパルビオの中世の木製扉

日常生活では、ボロボロの車や自転車をいつまでも乗っていたり、家族代々の家具や食器があったり。それは、基本的に町づくりでも同じ。フィレンツェの旧市街は昔からの石畳はぼっこぼこで、自転車で走るとお尻がモーレツに痛くなるのですが、これも古い町並みを守るため。舗装工事をしているからアスファルトにするのかと思いきや、またしても石畳。元々の石よりは大きくなってるものの、ガーッとセメント敷くなんてことなんて絶対しません。

現在、工事中・・・のはずのレプッブリカ広場。舗装をとったら、昔のフォロが出てきてしまい、現在工事自体はストップ。先日、ガイド付きの遺跡見学会も行われました。イタリアに地下鉄が少ないのは、掘ると遺跡が出てきちゃてヤバいから、という話も・・・このレプッブリカ広場も、どうなるんでしょうねぇ。見学会が行けなかった歴史好きとしては、ただでさえ遅い工事が更に工事遅くなってもいいから、遺跡を整備して見せて欲しいなぁ~と思ったり。ま、景観とか機能性とか考えるとどういう判断になるか?楽しみに待っていたいと思います。

それは観光都市だけでなく、小さな村も同じ。

ただ今開催中のオンライン写真展「トスカーナ、私が恋したの小さな村」の打ち合わせ中、主催の友亜さんが「昔からの町並みをほんっと大事にしてるのが、なんか写真からにじみ出てます」とおっしゃったように、変えても問題なさそうなところまで、とにかく残す。それはきっと機能性や便利さよりも、村の起源やアイデンティティ、住民の愛着などが優先しているからではないかなーと思います。私が小さな村に魅かれるのも、きっとそういう村に対する愛情が、村全体に感じられるからかもしれません。
※オンライン写真展は4月23日まで、まだご覧になってない方は急いで(笑)ご覧ください!

イタリアの町に来たら、観光スポットだけでなく、なんか普通に存在してるけど「これ、いつからあんの?」「何のために残してんの?」みたいな、ふるーいものに注目してみて下さい。じわじわと、イタリアの不便さも愛おしくなるかもしれませんよ。

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