熱い戦いが続く東京オリンピックですが、いやぁ、誰もがもうビックリ仰天!!だったのではないでしょうか?イタリアは伝統的にフェンシングやカヌー、水球や水泳なども強いですが、陸上、しかも2種目、しかも100m走で金メダル!!高跳びの金から100mの決勝まで10分ちょっと、イタリアは大フィーバーになりました。
さてこのお2人、正直、私はこの日まで名前すら知りませんでした。やっぱりイタリアってサッカーが一番すぎて、他のスポーツはほとんどニュースとして流れてこないからです。しかし、オリンピックは別!そしてW金を取ったこれからは、もっと日の目を見て評価されてほしいなぁ・・・さて、このお2人のこと、もうちょっとよく知ってみましょう!
男子高跳び金、ジャンマルコ・タンベーリ(通称ジンボ)
ジャンマルコ・タンベーリはマルケ出身の29歳。2016年の世界インドアで金、欧州杯で金、とリオ・オリンピックでも優勝候補筆頭であったのに・・・オリンピック1週間前の2016年7月15日、モナコ王国で行われた大会で2m41㎝の記録に挑んでいた際、踏切足である左足首を負傷・・・!リオ・オリンピック棄権はもちろん、引退まで考えたそうですが、東京を目指すべくトレーニングしていました。2019年の欧州杯で金、世界選手権では8位に終わったものの、この東京オリンピックで感動の金!!
この「ROAD TO TOKYO2020 2021」と書かれたギブスが、この5年間すべてを物語っていましたね。
私はルールはよく知らなかったのですが、最後に残った2人が同じ高さで3回とも失敗した場合は、どっちかがクリアするまで跳ぶか両選手に金かを選手2人が決めるんですね。この時に争っていたカタールの選手は同じ負傷の経歴を持つ仲良しだったため、両者同意で2人で金メダルを選択。イタリアでのインタビューの際でも彼が途中から参加してたたえ合っている姿が、本当に感動的でした。
男子100m金、マルセル・ジャコブス
見た目からも名前からも、純イタリア人でないのは容易に推測できますが、お父さんはアメリカ人、お母さんはイタリア人(インタビューで見たけど、すごい若いお母さんだった!)。お父さんがイタリア・ヴィチェンツァ近くのアメリカ軍勤務中に恋に落ち、マルセルは1994年にアメリカのテキサスで誕生します。その後、お父さんが韓国に異動になった際、マルセルは18カ月、お母さんはイタリアに戻ることを決意。母1人でマルセルを育て、彼は10歳から陸上を始めますが、世界的に活躍し始めるのはなんと今年に入ってから!ヨーロッパインドアの60mで金、World Relays の100mリレーで銀、そして、東京オリンピックで(失礼ながら)まさかの金!!
この5月までは10秒を切ったことがないのに、この大舞台でヨーロッパ新記録で9.80秒という快挙を成し遂げました。10分前にジンボが金を取って「自分にもできないことはない」とポジティブな気持ちで決勝に挑めたそう。また、インタビューでは父親へのトラウマなどでメンタルが弱かった自分を今日まで導いてくれたカウンセラーさんに感謝を述べていたのが印象的でした。スポーツは単に身体能力の高さだけでなく、メンタルが本当に大事なんだと思わされました。
東京オリンピックもあと1週間!日本&イタリア、まだまだ頑張れ~!私個人(元バレーボーラー)としては男女バレーボールで金!が見たい!!
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