清流が流れる小さな村・ラシーリアは、別名「ウンブリアのヴェネツィア」

数年前から友人たちのSNS投稿などでずっと行きたかった村が、ウンブリア州のラシーリア。マルケバカンスからの帰り道ですぐそばを通るため、ランチ休憩がてら行くことができました。何よりのサプライズは・・・すごい人!もちろん、ほとんどがイタリア人です。その理由としては、おそらく①昨年からのコロナの影響で、都市よりも田舎観光の人気がある、②私たちが行った日は、近郊の花畑で有名なカステルッチョの満開期間と重なっており、そのついでに寄る人、あるいは私たちのように交通・入場規制があるカステルッチョをあきらめて来た人が多い、だと思いますが・・・自分もその1人であるくせに(苦笑)、ちょっと興ざめ気味でスタートしました。

ラシーリアの見どころは、なんといっても村の中を流れる清流。ご覧のように、結構な幅、すごい水量の清流があちらこちらに流れているのです。ラシーリアの記録は近郊の修道院に残っていますが、中世はアドリア海とティレニア海(イタリア半島の左右の海)を結ぶ要地、さらにはローマとアンコーナを結ぶ要地でした。そしてこの豊富な水源を生かし、水車を動力に用いた繊維業や、水が欠かせない染色業が盛んだったそうです。

村の真ん中にある展望テラスの前に、かつての繊維・染色の工房が再現されています。中には入れず、開いているドアから見るだけなのでやや分かりにくいですが、ぜひ覗いてみてください。

展望テラスの右横、工房の前にあるのはレストランと雑貨屋さん。この写真の左側の扉にある雑貨屋さんには、1400年代の水車が展示されています。雑貨屋さんで購入する予定がなくても、見学はさせてくれますのでこちらもぜひ。

ランチはこのレストランに入ったのですが、ここの床は一部ガラス張りになっており、このように下に流れる清流を見ることができます。ちなみにこのレストラン、お味は美味しかったのですが、接客がイマイチ(たぶん観光客が多すぎて手が回らないという感じ)だったのが残念です・・・。

村は30分あれば1周できますが、「屋外ミュージアム」と呼ばれているように、昔の器具の展示や、かつての写真パネルがあちらこちらに飾られています。私たちは個人だったのと時間の問題で利用しませんでしたが、Rasiglia e le Sue Sorgenti(ラシーリアとその源泉)という現地住民によるアソシエーションよるガイドサービスもあります。観光ガイドでない住民による説明なので、ガイドには載っていない、住民たちで守ってきた歴史や慣習などを知ることができるそうです。

しかし本当に驚いたのは、この水の冷たさと美しさ!こんな水があちこちに流れているので、村全体の気温は少し低いのでは?と思えるほどでした。とはいえ、私たちが行った7月第1週目(おそらくその翌週も)の週末は、冒頭に書いたカステルッチョの満開時期と重なるので、夏に行く場合でもその週末、できれば平日に行くことをおススメします。すごい僻地にあるようで、公共交通機関でもアクセスできますので、ウンブリアを周られる方はぜひ!

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Rasiglia e le Sue Sorgenti

【行き方】
フィレンツェから直通・または乗り換えで3時間、ペルージャから直通で約35分のフォリーニョ駅より、E402番の直通バスで30分、時刻表はこちら。ペルージャ、アッシジ、スペッロ、フォリーニョなどを訪問時に合わせてどうぞ。

電車の乗り方などについてはこちら、

バスの乗り方などについてはこちらを参照ください。

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