20年ぶりの再会とにぎやかな夕食

フィレンツェに留学したのが2001年、ヴィザの再申請などで一時帰国はしたものの、イタリアに移住してもう22年になります。昔の記憶はどんどん薄くなっていますが、やはり職探しと数々の仕事の経験は、鮮明に覚えています。そんな初期に出会ったのが、今回おらが村に来て下さった坂本先生。普段は泌尿科の医師をされていますが、「空飛ぶドクター」として健康に不安がある方との同行旅行を企画・実施するカノヤ・トラベルメディカも経営され、また書籍なども出されて多方面で活躍されています。フェイスブックなどでつながっていましたが、実際にお会いするのは20年ぶり!

そんな坂本先生との出会いは・・・確か2002年、フィレンツェ大学時代に店員のアルバイトをしたり、日本の知人繋がりでちょっとした通訳をしていた頃。通訳として本格的に仕事をするきっかけとなった出会いがありました。高級時計ブランド・パネライのフィレンツェ本店で友人の買い物に通訳の手伝いをしに行った時、担当していたスタッフが私のイタリア語を褒めてくれ通訳になることを薦めてくれたのです。英語が堪能な彼女がパネライ勤務の前に登録していたという通訳派遣会社と展示会などのスタッフ派遣会社を紹介してくれ、双方に履歴書を送ります。後者からの初めての依頼は、医薬学会のファイザー社ブースでのチラシくばり。その時にチラシをお渡ししたのが、この坂本先生!という訳です。

そんな坂本先生が、おらが村に来てくださいました。
この夜はオーナーのカルロの親戚や友人も遊びに来ていて、そして次男がまた救急💦という緊急事態になったので急きょ私の長男も夕食に呼び寄せ、総勢15名で長テーブルを囲んでのテラスでの夕食。前菜からメインまでいろんなものをちょっとづつ、カルロ側の家族や知り合いは私も初対面の方ばかりでしたが、私も、そして海外慣れされていて英語も堪能な坂本先生も、すっかり馴染んで楽しい夕べを過ごしました。懐かしいお話や、坂本先生の来年のイタリア旅行の相談まで・・・そして幸いにも、腕が腫れていた次男も骨折ではなく時間薬のみ、でほっとした1日の終わりでした。

愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!

人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。

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