フィレンツェ北部の山の中、アントネッラのアグリツーリズモ

日本の方にはあまりメジャーではありませんが、フィレンツェ北部は山が連なる自然に囲まれた落ち着いた場所。かつ、フィレンツェから直通電車で簡単にアクセスできるので、気軽にトスカーナの田舎が味わえます。ワインやオリーブオイル農家、そしてそれらが営むアグリツーリズモもたくさんありますが、その中でもイチオシが、この アントネッラのアグリツーリズモ です。

最寄駅から車で少し行くと、すでにこんな広大な自然が・・・酪農牧場があり、牛が迎えてくれます。その後、途中から舗装なしの砂利道になり、カーブするたびに道が細くなっていき・・・その最後にたどり着くのが、このアグリツーリズモです。

ご覧のように、緑の中に石造りの建物があり、その周り全てがアグリツーリズモの敷地です。今やアグリツーリズモは農家に泊まると言うよりも、田舎のリゾートホテルみたいなものも多いですが、ここは見ての通り、昔ながらの王道のアグリツーリズモと言えるでしょう。

ここのオーナーのアントネッラとリッカルド夫妻。アントネッラは元々フィレンツェで語学学校の教師、そして公認会計士としてキャリアウーマンの道まっしぐら、一方リッカルドは鞄生産工場を経営者でした。彼女は乗馬にハマり、彼は田舎生活を求め、偶然見つけたこの土地と建物に惚れ込み移住しました。

ここのメインの活動(アグリは基本的に農業・酪農が収入のメインでないとアグリと呼べません)は、  牧場、そしてオリーブオイルの生産です。動物は 馬、ポニー、ロバ、豚、ヤギ、あひる、鶏 などなど。豚やヤギなどの動物は直接何かのためではないですが、お客さんの子供たちにいつも大人気なアグリの主役でもあります。

アヒルたちの横に放置されているのが、馬のウ○チなのですが、これが不思議と全然臭わない!これらは菜園の肥料となります。まさに 自然の営みのサイクルが、ごくごく自然に流れています 。

アグリの活動においても主役なのが、馬とポニーちゃんたち。こんなのびのびとした環境で愛情をたっぷり受けて育ってるから、性格もとても穏やかで本当に優しい顔をしています。

さて、お部屋のご紹介。写真の母屋は、公共スペースの居間とキッチンが緑の扉から入れるようになっており、その周りにキッチン付のアパートタイプが2つ。この建物の真ん中の部分は 1300年代の塔がベース になっていて、今でもその名残を部屋の中から見ることができます!最後の改築は、1800年代だそう。そして母屋より少し下の場所に、比較的新しい離れの棟に、アパートが2つあります。

インテリアは全て、ごくごくシンプルなカントリー風。でも必要なものはすべてそろっています。自炊ができない場合は、夕食のみ食事サービスもあります。スタッフや他の宿泊者と一緒に居間の長いテーブルで食事し、共に楽しい時間をお過ごしください。※現在スタッフ不足のため、食事サービスは中止しています。

最後に・・・以前に乗馬1日トレッキング(1泊2日)をされたお客様からのお手紙をご紹介します。

“乗馬トレッキングで行ったトスカーナの山の美しさに感動。そして偶然そこに宿泊していたいろんな国の人と共に食べ、片言の英語でおしゃべりしながら、満天の星空を眺めながらワインを傾ける、ツアーはもちろん、普通の旅行では絶対できない体験をしました。料理もフィレンツェや他の有名レストランのどこよりも美味しかった!本当の旅行とはこういうものだと実感しました”

皆さんも唯一無二のこんな体験をしに、ぜひぜひお越しください!

アントネッラの料理教室

オーガニック菜園の野菜、卵、オリーブオイルなどは自家製、他、肉やチーズなども生産組合から直接購入など、素材にこだわった料理教室です。

畑からとってきたパリッパリのレタス、同じく畑から採ってきたアンティチョークを入れた手打ちパスタでラビオリに、地元でのびのび育った牛の煮込み・・・ 素材がよければこんなにシンプルでこんなご馳走 ができるのです。もちろん全ての料理のベースとなるオリーブオイルも、夏に収穫して保存していたトマトソースも自家製です。 心も体も健康で豊かになる、本当の意味での贅沢な食事とはこんなことなのかもしれませんね。

アグリの女将であるアントネッラがメインとなって、前菜から手打ちパスタ、メイン&付け合わせ、デザートまでのフルコース。普段トスカーナの家庭で食べる料理を、皆で一緒に調理します。季節によっては、リッカルドお手製の食前酒、食後酒も登場しますよ。

料理教室の様子や、料理の写真は、ギャラリーをご覧くださいね。

乗馬

ドイツ語圏のお客様が多いこのアグリツーリズモ、滞在客の半数ほどが乗馬目的での滞在 だそうです。敷地内になる訓練場では、ライセンスを持つオーナーの本格的なレッスンが受けられます。また 馬に乗って近隣の山・森にワンディピクニック 。

そんなと時に子供たちや荷物を運ぶのに大活躍なのがポニーとロバ。彼らは大人たちがトレッキングの時に全行程ついていけない子供たちを乗せたり、荷物を乗せたり、まさに欠かせない存在となっています。

ギャラリー(写真をクリックすると拡大します)
基本情報

【宿泊料金】
アパート(2名用): 1泊80ユーロ~原則として3泊より

【料理教室】
月~金の平日のみ、2名より、日本語通訳付きで1名140ユーロ(4名参加の場合)~、150ユーロ(3名参加の場合)~、170ユーロ (2名参加の場合)。料金には、最寄駅⇔アグリの車送迎、料理レッスン、ランチ、敷地内見学、日本語通訳が含まれています。メニューはフルコース、日本語レシピをお持ち帰り頂けます。

【乗馬レッスン】
初心者のマンツーマンレッスンから、乗馬トレッキング(遠足)まで、レベルにより時間・料金などが変わります。

【行き方】
フィレンツェ駅から直通電車で約40分 (Borgo S.Lorenzo 行き・Pontassieve 経由)、Scopeti 駅下車。電車についてはこちらをご覧ください。最寄駅から車で約10分、ハイヤーについてはこちらをご覧ください。

お申込み、これより人数が多い場合や、またフィレンツェから車送迎をご希望の場合、 お問い合わせ 下さい。

お問合せ&お申し込みは、こちら

 

【AMAZON KINDLEより、2冊のトスカーナ本を発売】

「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」はこちらから

「トスカーナのおうちごはん 春夏編20レシピ」はこちらから

関連記事

  1. フィレンツェで話題の新レストラン、ソフィア・ローレンに行ってみた

  2. 【フィレンツェの素敵な通り】Via dei Conti ディ・コンティ通り

  3. 散財必至?イタリアの便利生活雑貨「dmail」が超楽しい!

  4. ハーフサイズが選べる!フィレンツェのオステリア ~ Osteria Santo Spirito

  5. ECOREGALO=おらが村ガイド付きトレッキングチケット発売

  6. キアンティ・ルフィナ最北!オーガニックワイナリー「Borgo Macereto」

  1. 暮らすように近郊の村や町を巡る、アレッツォ滞在のススメ。

    2024.05.06

  2. アレッツォから簡単に行ける、「初めての小さな村」9選

    2024.05.01

  3. 牛のハツをイタリア風に食べてみた

    2024.04.28

  4. 美しい村を望むキアンティ・クラッシコの隠れ家ワイナリー

    2024.04.19

  5. コロナ以後初!地球の歩き方イタリア編がリニューアル

    2024.04.18

  1. 世界遺産の大パノラマを960mから見渡す!ラディコーファニの要塞

    2018.04.01

  2. 通訳アテンド同行で安心!電車&バスで行くワンディトリップ

    2018.03.19

  3. イタリアでの視察・取材&写真・記事作成を代行します

    2019.11.07

  4. トスカーナ北部ロンダで「自然農法」農家視察研修プログラム

    2019.10.17

  5. 食材ほとんどが自家製!フィレンツェ北部の田舎でマンマの料理レッ…

    2018.02.01

イタリアの宿泊なら?

このエラーメッセージは WordPress の管理者にだけ表示されます

エラー: フィードが見つかりません。

アカウントを接続するには、Instagram Feed の設定ページに移動してください。

Copyrighted Image