安い・ウマい・早い、これぞ「大衆食堂」!フィレンツェの Mario

中央市場の裏の広場に、いつも行列のあるトラットリア、マリオ。営業はランチのみ、予約は受け付けない、昔ながらの「安くてウマい」大衆食堂です。縦長の店内は隻数も多くなく、相席も当たり前でいつも満席状態、その熱気がまずスゴイ。

ウェイターも忙しく動き回っていて、回転は結構速いです。客層は観光客(日本人観光客もいた!後で店のサイトを見たら、フィレンツェ在住のライターさんが日本の雑誌で紹介してました)から地元の常連さんまで様々。店の外も、中も、店員さんのTシャツにも見えるのは 百合の紋章=フィレンツェのシンボル ・・・そう、まさにフィレンツェを愛する純血100%って感じがまたイイです。

取り扱ってるお水もフィレンツェの紋章付き。といってもここの特注でなく、 PANNA というフィレンツェ北部・スカルペリーアにある会社のお水。マットはこいううお店では必須?の ザラバン紙!

さて、注文ですが、こういうところは ちゃんとしたメニューはありません。外に貼ってるメニューか、カウンターに貼ってるメニューを見て・・・イタリア語のみ、さらに在住者でも時に手を焼く手書き!あるいは、テーブルで口頭で。カメリエーレが英語OKかは不明でしたが、 隣の人の指差してこれ~とかもアリ です。残念だったのは、 トスカーナ料理では必須のレバーパテのクロスティーニがなかった こと。これは何故なのか不明・・・ともあれ、まずは前菜もってことで、 トスカーナのハム・サラミ盛り合わせ 。多そうだったので、2人分で頼んだのに・・・どやっ!って量。

そしてトスカーナ料理店でぜひ食べて頂きたいのが、冬ならリボッリータ、夏ならパッパ・アル・ポモドーロ。トスカーナ郷土料理の代表格だから、これで店のレベルも分かるかな、と初めて行くトスカーナ料理店では私も頼むメニューです。トスカーナらしい 黒キャベツ入りのスープも、がっつり塩味きつかった前菜の後だったので ほっとする優しい味 が嬉しい。もちろん、定番のラグー(ミートソース)などのパスタもあります。

そして厨房から ダンダン! と音がしたかと思ったら、 フィレンツェ風ビステッカ(Tボーンステーキ)を切っている音 で、それを炭火焼きコーナーに持ってくスタッフが行き来したり(それがまたすんごいデカさ)、店内に飛び交うスタッフや常連客の話声はまさに フィレンツェ訛りベッタベタ。そして、忙しそうに動き回っていたこのオーナー?のお兄ちゃん、ぶっきらぼうかと思ったら、お会計の時はにこやかでなかなか感じも良いです。“JUVE MERDA(ユヴェントス、クソ)”と書いたTシャツを着てスタジアムにいるお兄ちゃんの写真が貼ってありますが、ユヴェントスファンの方はご立腹せぬよう・・・ただのフィレンツェ命なだけですので(笑)。

そして驚くべきお値段は・・・ 4人で満足の量で48ユーロ!(2012年現在) 明細を見てみると・・・まず席&サービス料が0.50ユーロとまずびっくり、 プリモはスープが4.5ユーロ、リボッリータが5ユーロ、パスタが5.5ユーロ。私が普通と思う価格は7ユーロ前後なので、圧倒的に安く、それが美味しいので最高です!凝ったメニューはないし、おしゃれな感じは全くないけれど、 こういう雰囲気が好きで、普段仕様のトスカーナ料理を安く食べたい人にはもってこい です!!

ギャラリー(写真をクリックすると拡大します)
基本情報

Trattoria  Mario
Via Rosina 2r(Piazza del Mercato Centrale の角)
Tel : +39-055-21855
営業日:月~土、日・祝は休み営業時間:ランチのみ、12:00-15:30

予約なし、来た順から席に案内され、相席になることもあり。
現金支払いのみです。

 

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「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」はこちらから

「トスカーナのおうちごはん 春夏編20レシピ」はこちらから

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