ギリシャと言えば、やはり遺跡。そして・・・オリンピック!とはいえ、アテネ観光ではあまり上位入ってこないのが、このパナシナイコ・スタジアム。1896年に開催された第1回目の近代オリンピックのメインスタジアムなのですが・・・なんと元々は、紀元前331年に建設されたもの。その後ローマ帝国時代に大理石となり、近代オリンピック前には大幅な修復が行われました。「パナシナイコ」はギリシャ語で「全てのアテネ人の」、一方別名である「カッリマルマロン」は、「美しい大理石の」という意味~世界で唯一の総大理石のスタジアムは、まさにアテネ市民の誇りであり、スタジアムではなく神殿のような気品があります。
チケット売り場は、向かって右側のテントにて。このスタジアムのすばらしい所は、チケットがオーディオガイド付きであること!英語やイタリア語などの欧州言語のみならず、中国語はもちろん、韓国語や日本語まで全11か国語で対応しているのです。やっぱり母国語で解説してもらうと、理解が深まって見るだけとは全然違いますね。
これは観覧席から見た全景ですが、現代の競技場とはなんか違いますよね?そう、極端に長細いのです。古代の競技場をそのままに、トラック1周が330mの馬蹄型になっています。直線はいいけど、カーブがほぼヘアピンに近いので走る人は大変!・・・てことで、何故か走る息子たち。ま、そうそうこんな所で走れる機会はないですから、正しいってことにしときましょう。
1896年のオリンピックでは全8種目、2004年では男女マラソンのゴールやアーチェリーにも使用された現役のスタジアム。ダンナはすかさず、「ステファノ・バルディーニが1位になったとこだ!!」と・・・なんと男子マラソンはイタリア人、女子は日本人の野口みずき選手が優勝したという偶然になんかテンションがあがりました。ここはダンナをたてて(?)、バルディーニのゴールシーンでものせときます~満席・歓喜のスタジアムがスゴイ!
表彰台にも上れます\(^o^)/
(この時に誰が1位に上るかで兄弟ケンカが勃発・・・滝汗)。こういう体験もできれば、もちろんスタジアムの建築についても詳しい説明がオーディオガイドで行われます。例えば、観客は6万8000人収容、過去に貴賓席があった場所、その後に貴賓席になった場所、近代オリンピックの開催に尽力を尽くした人の名前入り記念席など・・・
奥の左側には、観覧席下から選手の控室につながる通路が。その先2階へ行くと、歴代オリンピックのポスターの展示と記念品販売ショップがあります。
これまた偶然ですが、1960年のローマオリンピックと1964年の東京オリンピックが並んでる!
私は全くノーチェックで、ダンナについていっただけのパナシナイコ・スタジアム。私自身がスポーツ好き、建築物好きだからなのかもしれませんが、それに加え、日本語で詳しい解説を聞けることもあってめちゃめちゃ見ごたえあり充実した時間となりました。息子たちもガイドを聞いて飽きることなく全部見学ルートを周れたし。遺跡と博物館がメインとなるアテネ観光ですが、その中にパナシナイコ・スタジアム見学を入れると良い気分転換にもなると思いますよ。ゼウス神殿からは徒歩圏内なので、ぜひあわせてどうぞ!
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
住所:Vasileos Konstantinou Anevue (opposite the statue of Myron Discobolus)
Athens116 35
Tel:+ 30 210 75 22 984-6
開館日時:3~10月・8:00 – 19:00、11~2月・8:00 – 17:00
チケット:大人5ユーロ、学生と65才以上2.5ユーロ、6才以下無料
(オーディオガイド付き、日本語あり!)