エルサ川、コルサローネ川に続く川遊び第三弾は、州をまたいでお隣のエミリア・ロマーニャ州のロッビ川。とはいえ、おらが村隣のディコマーノから東へ伸びる道はアドリア海まで続いており、この道で州境を越えたすぐなので、車でだいたい1時間程度です。しかも、初夏に遊べる川を探してリストアップした中で星印付きの大本命!?だったから、期待も高まります。しかし、問題は最近のレビューで見た「人が多すぎる」「マナーが悪い」「整備されてない」、そして死亡事故も起きたということ・・・まぁ死亡事故はおそらくかなり上から飛びこみしたからだろうし、百聞は一見にしかず・・・ということで、とにかく行ってみることに。
駐車場などはなく、一番近い停められる場所はいっぱいだろう、とグーグルマップをみながら徒歩で行けそう&空いている場所に早めに停車。そこから車道を歩いて10分ほどで看板のある場所にでました(予想通り駐車場所はすでにいっぱい)。目印の石橋を拝み、まずは下へ・・・そう、この真下が目玉の「Grotta Urlante=叫びの洞窟」なのです。
まさにこれが、叫びの洞窟。写真右上の上流から、流れる水で長い時間をかけて削られた岩場があります。しかし、ここから降りるとしても水着だし、やはり危ないので下からのアクセスを探さないといけません。うーむ、と辺りを見回していた所、地元民らしいおじさんに教えてもらい、その通りに歩いていくことに。
- もう一度橋に戻って橋から川を渡り、すぐに左折したトレッキングコースを下流へ
- しばらくすると2つに分かれているので、左側のUターンする茂みの道をゆくと川沿いへ
- そこから上流へ遡ると、この洞窟にたどり着く
トレッキングコースをUターンしてたどり着く川べりはこんな感じ。すでに人が結構いますが、水は浅いながらとってもキレイだし、比較的落ち着いています。ここで運動靴から川・岩場用のゴム靴に履き替え、いざ、上流へ!・・・上るにつれ、人が増え、家族連れよりも若者のグループ・・・ビールを川で冷やし、ピクニックしてたり・・・なんとなく、レビューで読んだ好ましくない内容に近くなってきたような・・・
行き着いたのが、ここ。洞窟の手前ですが、アレーナみたいに丸く、観覧席があるように段々になっています。とりあえず空いている一角にビニールシートを敷き、服を脱ぎ、子供たちは待ちきれず水へ。私たちはまずは足だけで馴らしてゆきます。陽当たりも良いので、渓流の割には水温は高め?とはいえ、真ん中はかなり深いので用心しなければ。
そして水温に慣れたら、浅い岩場をつたって洞窟の中へ。ここにも人がいるので、写真で見ていた神秘的な雰囲気はないものの、まさに自然の奇跡のような場所。聞いた話だと、死亡事故直後で洞窟内は遊泳禁止なのに、入るのはもちろん、飛び込む人も多数・・・私は飛び込みにの人が途絶えた頃に中に入って奥まで行き、岩の奇形を見上げただけだったけれど、まぁ本当に素晴らしい。来てよかった。
上の写真は、洞窟の岩場から下流の天然プールを見下ろしたもの。人は多いと言っても入ってる人は少なく、マナー悪い人も特にいませんでした。深いけど狭いゆえに安心して泳げるので、珍しく私も水の中に長居してしまいました。しかし、淵から飛び込みは良いけど(うちの息子たちもしてたし)、岩の上から高さを競うように飛び込む人もいて、最後は私たちが最初覗きこんだ橋のたもとから飛び込む子もいて・・・また死亡事故があるんじゃないかと、ちょっとハラハラでした。
今回はここで半日を過ごして終わりましたが、下流にはもう1つの天然プール&2つの滝があるそうで。今度はそっちにも行ってみたいと思います。
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
Grotta Urlante(叫びの洞窟)トリップアドバイザーページ
【行き方】
残念ながら公共交通機関では行けません。フィレンツェからは車で1時間半、おらが村からは1時間弱。県道9号ter(SP9 ter)をプレミクオーレ方向に行きますが、プレミクオーレ手前、右側に停車している車が多くなってきます。ベストポイントは本文1番目に出てくる石橋近く場所ですが、よほど朝早くないと空いていません。橋を渡ってすぐ左折し、森の中を通り、左にU字に曲がる道を下りると川沿いに出ます。そこで川用のゴム靴に履きかえて下流へ。橋からは30分もあれば叫びの洞窟まで行けます。
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