大晦日の大夕食会「チェノーネ」、どんなメニュー?どれだけ食べる?

日本の大晦日と言えば、やはり年越しそば。そして除夜の鐘。クリスマスが日本のお正月のように家族で過ごすものならば、大晦日は日本のクリスマス?家族や友人でパーティやレストランに行って、騒がしく年越しをするのが常です。その大晦日の夕食は、通称「CENONE」、CENA=夕食に拡大辞がついて「大夕食会」となるのです。その名の通り、クリスマスから1週間も経ってないのにまたまた食べる。しかも尋常じゃ無い量を(苦笑)。時間は通常通り20時くらいからか遅くても21時には始まり、年明けまで何皿も食べます💦

私たちは旦那の勤め先の保養所の食堂の為、レストランのチェノーネよりは質素ですが、どんなものをどれくらい食べるのか?の目安としてメニューを紹介します。まずは前菜の盛り合わせ。分かりにくい左上のは、揚げポレンタ、スペック(この地方特産の燻製ハム)、チーズ。右上は豚肉のローストにツナソースを塗ったものです。私はお腹にたまるものは後のことを考えて残す作戦で、タコの下のパンは食べず・・・こうして加減していかないと、最後までたどり着けないのです。

続いてプリモ。レストランのチェノーネだと3種のところも少なくなりませんが、うちは2種。1つ目は魚介のラザニア、これは1ポーションごとにすでに盛られて運ばれてきました。

2つ目は赤チコリとスペックのリゾット。これはお皿だけが先に来て、給士係の方が大皿からよそってくれるのですが、私は「1すくいで良いです」と伝えてこれだけに。この3倍、普通の1ポーション分くらい食べてる人も・・・そんなんしたら、私はここで終了になってしまいます。

食堂仕様の為、メインと付け合わせは一皿にまとめて。左が白身魚+カリカリポテトのせ、右が鹿の煮込み+ポレンタ、上がフェンネルとオレンジのサラダ。私はメイン2つを半分とフェンネルのサラダだけを頂き、次に備えます・・・次って言うのは、大晦日に欠かせない、コレ。

ザンポーネ(豚足に豚肉各部位をミンチして詰めたもの。同じものを腸に詰めたものがコテキーノ)とレンズ豆。ザンポーネやコテキーノをお正月に食べる習慣はなんとローマ時代かネ?かは調べてみたけど特に意味はなく、レンズ豆に合うから、という理由だけのようです。レンズ豆は記録に残っている中では最古の豆類で、形が硬貨に似てる事から、これをお正月に食べるとその年は稼ぎが良いと言われているのです。これも大皿からサーブされる形だったのですが、ザンポーネは1切れでレンズ豆もちょっとね!とお願いしたもの・・・だってすでにお腹いっぱい!でも縁起担ぎでやっぱり食べておきたいので、なんとか頑張りました。

とはいえ、ここで終わる訳はないですよね?皆に花火が配られ、大きな花火が刺さったミルフィーユが運ばれてきました・・・

これは大きさ指定できず、こんな量が。しかもチョコレートたっぷり(滝汗)これは私と同じくらい食べていた長男と半分こ。その後はフルーツポンチのジェラート添えもあり、やっとのことでチェノーネ終了!!お年寄りと新生児も多い保養所なので、終了は23時半頃。そのまま宴を続けたい人は、DJが待機してる別の部屋でカウントダウン~私たちは息子たちが眠いの限界だったので、部屋に帰り、ダンナと私だけTVのカウントダウンを見て寝ました。

イタリア定番のチェノーネ、イタリア旅行中で年越しの方は、レストランの多くがチェノーネのメニューが決まっていることが多く、また予約は必須、最低でも1人50ユーロくらいから。それでもせっかくのイタリアの年越し、イタリア人や他の観光客と一緒に、チェノーネで盛り上がっての年越しも旅行の良い思い出になりますよ。

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