日本語からイタリア語に訳せない単語がいくつかありますが、「塾」もその1つ。それは・・・
存在しないから!
(少なくとも私の知ってる限りは)
ちなみに和伊辞典でひいてみると
Scuola Privata(私学)
Doposcuola privata(私営の学童)
となり、いわゆる日本の学習塾とは違いますよね。「私学」は一部存在しますが、まさに日本と同じ私学であって塾ではありません。「学童」に関しては、学校内で一定の時間まで残れる制度はありますが、もちろん塾ではありません。
それでは学習塾がない理由を考えてみると、まずはイタリアの学校はほとんどが国立で、入るのにお受験はありません(大学の定員がある一部の学部では試験があります)。入るためには、高校へは中学卒業試験資格、大学へは高校卒業資格試験(maturita’ マトゥリタと呼ばれ、筆記そして口頭試験と数日にわたって行われ、ニュースでもその論文テーマが報道されたり、日本のセンター試験のような感じ)がそれぞれの学校で行われます。なので、中学から留年、そしてこの卒業資格試験に落ちるのも珍しくありません。日本だとどちらかというと「良い学校に行くための塾」ですが、イタリアでは自力でできる子は学校の授業だけで、逆に欠点をとって留年や資格試験に落ちそうな子の「家庭教師」が一般的。日本でも大学生が家庭教師や塾の講師をしていますが、イタリアでも大学生や副業、主婦でそれなりの学位を持った人などが家庭教師をしているのです。
そして実は・・・おらが村の中学校では優等生だった長男も、ついに家庭教師についてもらうことになってしまいました(滝汗)。やはり田舎の学校で成績良くても、都会の、高校の中でも「大学進学を前提とした高等学校」では学力の平均レベルが違います💦
とはいえ全体の成績は決して悪くはないのですが、高校からの新科目「情報処理」がズタボロ。若い先生は結構厳しめで、かつうちの長男はいかんせん話下手というのもあり、2回あった口頭小テストは撃沈、前半は過去最低点の欠点となりました。学年末でも欠点だった場合、夏のバカンス末・新学期の前に再テストがあるので、それだけは避けたい!!・・・という訳で、私が利用している隣町のパソコン修理店のお兄ちゃんに聞いてみたけれど、やはり彼は店があるから無理、と。その代わりに知り合いの心理学者が家庭教師もやってると聞き。基礎的な情報処理ならできる、ということと、特定教科の専門というよりも学習方法そのものを教えるのが上手ということ、そして!口頭試験が鬼門の長男が当てられたときの心構えなどもアドバイスもらえそう、ということで。
なんか私もダンナも初めて迎え入れる家庭教師にちょっとドキドキしましたが、長男本人もよかった、と言っているし、情報処理を中心に他の科目も見てもらえるし、話ししててもドーンと構えてて経験豊富な感じで安心して任せられそう。さて、これで学年末の成績は欠点免れるか・・・乞うご期待!
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