なんとかイエローゾーンでとどまっているトスカーナ。とはいえ、春のロックダウン、そして秋から今までの開けたり閉めたり、特にクリスマスシーズンの完全クローズなど、稼ぎ時に大きな打撃を受けた飲食業界(もちろん飲食業界だけではありませんが)。本当に、町を歩いているだけで閉ざされた扉に、人数制限やルールが書かれた張り紙に、そして完全に閉店してしまった店に、悲しさとやるせなさと憤りを感じています(私の個人的な意見です)。TOP写真は、先日フィレンツェに行ったときに、たまたま通った老舗のレストランに貼られていた張り紙。
何か月も閉店しているのは、明らかに私のせいではないし、感染者の増加のせいでも、死者の増加のせいでもありません。なので、私たちの会社、私たちの従業員に向けた、リスペクトと尊厳を持った制度を作るようお願いします。
なんとも悲痛で、まっとうな叫びなんでしょう・・・イエローゾーンになってから開けてるのかは分かりませんでしたが、次回行く時は、ここにも足を運びたいです。この日は調べておいたお店に行ったのですが
写真などで見て予想していた通り居心地の良かったので、ゆっくり時間をとって食べるときには再訪したいところ。お店の詳細は、また後日に更新しますね。
そしてタイトルにある、#ioapro1501とは。直訳すると「1月15日私は開ける」、1月15日から始まった、飲食店が規制を無視して罰金覚悟で開店を続ける運動です。イタリア全土の飲食店が参加していますが、中心的な役割をはたしていそうなのが、フィレンツェに数店あるピッツェリアTitoです。下の動画は、ここのオーナーの運動に対するQ&Aコーナー。
もうすでに罰金も何度も取られていますが、いまだに開店を続けています。もちろん賛否両論ありまくりですが、決して暴力的なものではなく、逆に少なくともこの動画で見る限りでは、理論的にはかなりまっとうなことを言っています。
- 飲食店を閉めたところでコロナの感染は止まっていない
- 開けていてもテーブルディスタンスや人数制限、消毒などの安全対策は全て順守
- 自分たちの非がなく強制的に閉店なのにもかかわらず、それに見合う保証がない
- なので、自分・従業員・店を守るためには自分たちで稼がないといけない
- 警察などの方も私たちと同様に仕事の義務を履行しているだけなので、声を荒げたりもせずリスペクトをして対応する
- この運動には弁護士もついている
- 共感してくださる方の寄付を受け付けているが、それにもちゃんとレジを打って法律にのっとって処理
- 実際にローマでは罰金に対する不服申し立てをし、飲食店側が勝訴している
今はどれだけのお客さんが実際に来ているのか?またどれだけ罰金がとられているのか?イタリア全土に同じように開店を続けているお店が何軒あるのか?は分かりませんし、どれだけ効果があるのかは分かりませんが動向を見守りたいところ。しかし、こんな一般人が苦しみ、行動している中で、政府は大混乱。連立政権が崩れて議会で過半数を取れなくなり、極小政党をくっつけてでも過半数を確保するのか?前に分裂していた中道右派は団結して政権奪回を目指しているし、このままいけば、総選挙!?ますます「イタリアンカオス」が加速しそうで恐ろしいです。
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