今週の水曜日から、取材通訳で北イタリアを周っています。仕事自体は木曜日だったのですが、朝からなのでミラノに前泊。ミラノ自体も3年ぶりくらいだったのですが、ミラノに行くたびにお会いしたいと思っていた方に、やっと今回会うことができました。それは、11年前から日本の時計雑誌「時計begin」さんで連載をされているイタリア人時計ジャーナリストさん、私は連載のお伺いから、実際に連載が始まった2008年から毎号のテーマ&納期のやりとりと翻訳を担当させて頂いているのです。業界ではかなり有名な方、しかも11年前なんて経験も浅く自信もなかった私は、メール1つ書くのも緊張し、初めて確認事項を電話でお話しする時はドキドキで声が震えていたかも・・・勝手な想像ですが、有名な方なのできっと私は軽く見られてると思っていたのです。ところがどっこい!!私が訳する上で困った専門用語やニュアンスなどを質問しても、とても丁寧に優しくお答えくださるし、納期が遅れたりした場合でもちゃんと謝ってこられるし(イタリア人、基本謝りませんから)、いつも私や編集の方への感謝の言葉も忘れない・・・人間的にも本当に本当に尊敬できる方なのです。
近年は「ミラノに来る時は声かけて下さい」といつも言ってくださってたのですが、なかなか機会がなく・・・でもどっかで「社交辞令かもしれない」とも思っていました。しかし!今回の出張でミラノ前泊が決まって思い切って声をかけてみたところ、「やっとお会いできるとは光栄です、調整します」と言ってくださり・・・いやぁ、何と言いましょうか、久々にめっちゃめちゃ緊張しました。ぶっちゃけ、仕事以上に緊張&身なりも気を使いました(爆)。でも、メールや電話での印象通り、とても物腰の柔らかい方で、かつ、ユーモアもあり良い意味で普通のイタリアの紳士、もーう本当に素敵な方!!(テンション高くてスミマセン)。
話は仕事のこと少し、あとはほとんど自己紹介の延長みたいな他愛のない話でしたが、彼のいきつけの高級食料品店PECKのカフェで、とっても楽しい格別な時間を過ごさせて頂きました・・・この仕事をさせて頂いていることにただただ感謝と、彼のイタリア語の素晴らしい文章を読んだ時と同じ感覚の日本語で翻訳できるよう、これからも精進しなければ!と再度心に強く誓ったのでした。この帰省時は東京でのイベントもあり、「時計begin」さん編集部にもご挨拶に伺う予定です。これからも、長く、深く、良い仕事をしていきたいです。