私もイタリアで仕事をしてきて15年、通訳などでかかわってきた会社や行政、イタリア人もかなりの数になりますが・・・その中でも、不定期ながら何度もやり取りのある会社や人、または1回だけでも忘れられない強烈なキャラ?の人が何人かいます。タイトルのジュリアーノもその1人で、通訳で2年に1回くらい半年スパンで日本からのオーダー製作のやり取りをしている会社の社長さん。実際の仕事ではやり取りはないですが、最寄り駅からの送り迎えやご飯に連れて行ってくれたり・・・ただちょっと太っちょさんというだけでパッと見の強烈なインパクトはなく、イタリア人らしいスキンシップが好きな(セクハラレベルではない)ええおっちゃん。えらく私のことを気に入ってくれて、いつもなんだかベタ褒めで、そして「ステッリーナ(小さい星ちゃん)」「テゾーロ(宝物ちゃん)」と、恋人同士や親子で使うあま~い呼び名で呼んだりするので、あとでじわじわくるタイプです(笑)。とにかくサービス精神が旺盛でお土産なんかも持たしてくれるのですが、それが結構キョーレツ。日本のクライアントさんとスーツケースもって、さらにこの会社の後に電車に乗ったりもするというのに、生もののケーキが山ほど入ったトレイをお土産に・・・しかもA3サイズくらいのデカさ!トレイなので持ち手もないし不安定。気持ちは嬉しいけど移動にめちゃジャマ――――!!!・・・2人で食べきれる量でもなく、申し訳ないけれどその日の宿泊ホテルに置いて捨ててもらうことになったのでした。
そして先日、ジュリアーノの会社のある村に出張に行くことになりました。彼の会社とは全く関係ない仕事なんだけど「プライベートで来るときでも車だしてあげるから絶対声かけてね」と言われてたので、お言葉に甘えて最寄駅からの送迎をお願いしたのです。最後の仕事は3年前、実際にあったのは5年近く前だったのですが、久しぶりのジュリアーノはやっぱりいいおっちゃん。駅でなくバスが違う場所に着いたので電話したら、「アモーレ、どこにいるんだい?」と相変わらずだったけど💦
しかし、タイトルの「誰か止めてくれー!」は呼び名ではなく・・・今回も、お土産。今回は取材でこの地方の野菜とDOCGのプロセッコを食べる・飲む、そしてクリスマス用にプロセッコを1本持って帰るはずだったのですが、それは俺がお土産で買うからクミコは買わなくていい、俺に任せとけ!!と。1ケース(6本)で足りる?えーー!1本でいいよ、うちは集まる家族も大人4人だし、しかも飲まない人ばっかりだから!と、あれほどあれほど言ったのに・・・野菜もレストランで食べるだけでいいと、あれほど×100言ったのに・・・村から駅への帰りの送迎に迎えに来てくれて、車の後部座席を見ると、どでかい袋が2つ。1本でいいとあれほど言ったプロセッコは2本。で、もう1つの袋は・・・?
ラディッキオ・タルディ―ヴォ10株・2キロ!!!!!
私の大好物だし、ちょっとお高い野菜だから嬉しいけれど、トスカーナでも売ってる、とも言ったのに・・・しかも2キロですよ、2キロ!?とはいえ貴重な時間を私の送迎と取材のために使ってくれ、こんなにたくさんのお土産まで、本当にありがたい。ありがたい・・・けど、この日は出張のまだ1日目。これからまた電車とバスを乗り継いで違う村に行かなくてはいけない。さらに!1泊2日だし、と極力荷物を減らしてスーツケースでなくトートバッグで来たのに、トートバッグにプロセッコ2本とタルディ―ヴォ2キロ・・・重すぎる!トートの持ち手が肩に食い込むっちゅうねん!!
なんとか無事に出張を終え家に帰宅しましたが、まずはタルディ―ヴォがいたまないように水を張ったトレイに立てて保存。翌日からほぼ毎日食べています。そして翌日・・・肩と背中がバッキバキの筋肉痛というオマケ付きでした。お土産はいらない、と言ううまい断り方をご存じの方は教えてくださーい(爆)。
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