アルノ川の向こう側・サンニッコロ地区にあるオステリア。トスカーナ料理を食べられる店はたくさんありますが、個人的に気に入っていて、このゾーンに来たらここで食べることが多いです。何よりもスタッフ(特にメガネで長髪のお兄さん!)とお店の雰囲気がとても感じ良い。そして営業時間も昼の12時からノンストップなので、遅いランチにも早いディナーにも便利だからです。この場所の歴史は古く、元々はキアンティから入ってくるワインの税関、そして800年代には食材とワインを扱うお店だったそう(Alimentari=食料品、Mescita=酒屋)。このお店の名前でオステリア(食堂)となったのは1970年になります。
春~秋はテラス席がおススメ。サン・ニッコロ教会の隣で、三叉路の中心にあるので、 下町地区であるこの界隈の様子を感じながら食事 ができます。前に見えるのは、サン・ミニアート門。ここを出て坂を上っていくと、ミケランジェロ広場&サン・ミニアート教会に着きます。
さてメニューですが、定番のトスカーナ料理が多いです。ランチの場合は一番下のプリモ・セコンド(付け合わせ付き)・水で12ユーロのセットが超お得っ!!上のランチメニューからプリモ1つ、セコンド1つを選ぶ ことができます。
冬に訪れた時は(夏に撮影した写真のメニューにはないですが)、 黒キャベツのタリアテッレ&トミーノチーズのグリルとスペック・ルーコラ添え を選びました。これ、1品でも十分なくらいにボリュームがあります。単品だとプリモは5,5ユーロ均一、セコンドは7ユーロ均一ととってもリーズナブル。
そしてその下に書いてあるのが、ブッフェと水で8ユーロ 。店内入って左側にあるブッフェコーナーから好きなものをとって食べることができますが、フリッタータ(具入り卵焼き)やリコッタチーズ、そして外食続きで野菜不足の方は、めいっぱい温野菜&生野菜を食べることができますよ。
セットメニューやブッフェ以外でも、もちろん単品で別のメニューを頼むことができます。トスカーナ郷土料理の定番、 パッパ・アル・ポモドーロ や リボッリータ 、そしてトリッパとランブレドットが同時に食べられる Assagio di Trippaは臓物好きにはたまりません!!フィレンツェのソウルフードである牛の第4胃袋のランプレドット、通常は茹でてグリーンソースで食べることが多いですが、ここではなんとポルチーニとの煮込みでこれが激ウマ。トリッパ(ハチノス)はベーシックにバジルを効かせたトマトソースで。付け合わせはトスカーナ料理には欠かせない白いんげん豆にオリーブオイルとこしょうをたっぷりかけて。ボリュームがあるので、お2人ならそれぞれ1品+これシェア、でも十分だと思います。
店内席1階はあまり広くないですが、 地下はかつてのサン・ニッコロ教会の地下礼拝堂の一部 という素晴らしい空間で、席数もかなりあります。サン・ニッコロ地区には観光ではずせない美術館や建造物はありませんが、のんびりとした下町地区。観光客もいますが、お馴染みの常連さんらしいお客さんもいて、 BUONI PASTOも使えます 。最近はオシャレな店も数軒ありますが、昔ながらのパン屋さんやアートギャラリーもあります。私のおススメは、ミケランジェロ広場からバラ公園を通って下ってサン・ミニアート門をくぐり、ここでランチ&食後に ここでジェラート で〆!
ギャラリー(写真をクリックすると拡大します)
基本情報
Osteria Antica Mescita San Niccolo’
Via San Niccolo’ 60r, Firenze
Tel : +39-055-2342836
定休日なし、毎日12:00 – 0:30