創業175年の老舗・ブサッティで一生モノのフキンを手に入れる

12月に訪れたアンギアーリ()は、BUSATTIという会社を訪問するためでした。グーグルマップで場所はチェックしていたものの、バスから下りたらホントに目の前にあったのでびっくり(笑)最初に担当のミケランジェロさんが来るまで、本店内を見学し、彼の到着の後、打ち合わせルームへ・・・「必死で村の写真撮ってたね」と言われて照れる(車で到着した時に、まさにTOPの写真を壁に上って撮影してたのを見られていた💦)

途中から社長のリヴィオさんまで来ていただき、超恐縮~!!リヴィオさんは8代目の若社長で、打ち合わせルームには一族の写真もありました。ブサッティ社の創業はなんと1842年。その前は小さな町に1軒はある「何でも屋さん」でしたが、ナポレオンの時代、現在本社のある一族の建物はナポレオン軍が占領しナポレオン軍が使用する毛布を生産する工場として使用されました。

今ある羊毛機は1900年代のもの。ナポレオン撤退の後、その残された機会や機織り機を使用して、現在のブサッティ社が誕生、その後、仕立て屋としても名を馳せ、修道士や神父の服や、世界大戦時は軍隊の制服などにも製品を送り込みます。

それからなんと、工場や工房まで案内して頂きました。

初めて見る機織り機とその仕組みにビックリ!上の写真右にあるプラスチックパネルが模様のパターンだそうで、

こんな緻密で美しい柄が織られていきます・・・プリントでなく糸を染めるところから、織り、製品づくりまで一貫して全てここで行われているそう。

この生地の種類の数々に圧倒されるーーー!ここで女性社員が製品1つ1つにアイロンをかけたり、オーダーメイドのアレンジをしたり。他、昔から女性が家で働けるように、今でもこれらの作業を近郊の女性に委託しているそう。

そして最後は、やっぱりお買い物も・・・自分と義妹のクリスマスプレゼントとして購入したのは、これ。

CANOVACCIO=台所用のフキン。口語ではフキンはASCIUGINOというので、初めて聞く単語(和伊辞典ではSTROFINACCIO、とありますが、私は聞いたことがありません)。いつも自分が家で使ってるASCIUGINOとは全然違うもの。「すぐにボロボロになる、その辺に売ってるのとは違うよ。どれだけ使ってもへこたれないし、何十年も使えるよ」とミケランジェロさんが言うのも納得の、しっかり、がっしりとした作りの生地。そして何よりもオリーブ刺繍が可愛い・・・ホントはお揃いか、以前に見た糸杉柄のエプロンも欲しかったのだけど店内も、倉庫の在庫にもなかったので今回は断念。

この会社を知ったのは、実は昨年6月、この記事の取材の帰りサン・ニッコロ地区にふらっと寄った時のある偶然から。その時に知ったエピソード+今回の会社訪問で、記事を書きました。どうぞご覧ください!
フィレンツェ「サン・ニッコロ教会」の一部が、老舗メーカーのショールームに変身!

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