土曜日。いつものように、息子たちと日本語教室に行き、足早に駅に着いたら、掲示板で我が家への電車の出発ホームを確認する。この日は珍しくもう電車が到着していて、掲示板で発車ホームを確認し、長男に切符の刻印をさせていると、近くにいたちょうど私の親世代くらい?の2組の日本人のご夫婦が話しかけてきた。「あのぉ~イタリア語分かりますか?」、きっと私たちの日本語の会話を聞いたのだろう。分かりますよ、と答えると、ボローニャに鈍行電車で行くのに、時間は近づいているのに一向に発車ホームが出てこないと。特に鈍行はギリギリになるまで出ない事もよくあるので、出たらすぐ行けるように、しっかり見ていてくださいね、とお答えすると、たったそれだけなのに、とっても喜んでくださって「あ、おせんべい食べます!?」そこで次男はすかさず「シィーーーー!(=うん!・・・て日本語で答えろや)」と満面の笑み、長男は恥ずかしそうにモジモジ・・・そんな訳で、帰りの電車でおやつとして頂きました。おにぎりせんぺいというあたり、関西の人やったんかなぁ~もっとしゃべればよかったなぁ。
そして車内。ホクホクお昼のパニーノを食べ始めると、私たちの席の脇でとっても上品な老ご夫婦が足を止める。2席が向かい合わせなった4席の1つが空いているので、ここに座るのかな?と思った矢先・・・「あら~大きくなったわねぇ、前はこんなだったのに(とご自分の腰あたりを手で指して)」・・・え?え?え?誰だったかな?と頭グルグルになっていると・・・「昔からね、よくアナタたちを見ていたのよ。〇〇駅でいつも降りるでしょう?」まさにドンピシャ!この路線は観光客がほぼゼロの生活者の路線なので、日本人は確かに珍しいのだけど、そんな前からずっと見守って下さっていたとはつゆ知らず・・・聞いてみると、私たちの駅から更に2ついった村にお住まいということだった。「育ちざかりだからよく食べるでしょう?ふふふ・・・またね♥」。
なんだかいつもの土曜日が、ちょっとだけ特別になったほっこりする出来事でした。