フィレンツェの町はあまり大きくないので、電車や車で15分ほど北東へ行くだけで、すぐにこんな田舎風景:オリーブ畑、ブドウ畑が広がります。この辺りは、キアンティ・ルフィナという赤ワイン銘柄の生産地域。そんなブドウ畑に囲まれた中にポツン、とあるのが、イル・クアルティーノ。クアルティーノとは、ワインの250mlの瓶やデカンタを指します。
エノテカなので、テイスティングやワイン販売をしているのですが、お食事もできます!大きな窓から外が見渡せる1階の席、そして2階はテーブル数も結構あります。
さて、ワイン好きの方には説明不要なフレスコバルディ家ですが・・・13世紀からフィレンツェの記録がある、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会にも家紋が残る有力伯爵家で、ワインの醸造をなんと!1308年にスタート。現在はトスカーナに6つのワイナリーと合計1200ヘクタールもの土地を所有しています。
このイル・クアルティーノがあるのが、フィレンツェの東にあるニポッツァーノ城のエリア。私も個人的に好きな&お土産にも購入する、この地を代表するワインの1つです。もちろん、ここではニポッツァーノ以外のワイナリーのワイン約30種も、全て飲み&購入することができます!・・・ということで、まずは乾杯!
この日はちょうど3人、赤、白、ロゼとうまい具合に分かれました(笑)私が頂いた白は、このエリアから上、おらが村からほど近いポミーノ城の白です。ワインはボトルはもちろん、1~2種を除く全てグラスで飲むことができるのが嬉しい。
食事はレストランにあるようなパスタ、メインではなく、おつまみ的なものが多いです。その中でもおススメは、種類豊富なバーガー類。食材は地産地消を心掛けたものばかりで、自営の菜園の野菜や、地元のチーズ工房からのものが使われています。バーガーだけでなく、付け合わせもフライがあったり、野菜のグリルだったり、生ハムやチーズも・・・バーガー、と考えたら14ユーロは決して安くはないですが、これ1皿でホントお腹いっぱいになりますよ。
食事の後、時間があれば外の席でまったりも良し、ブドウ畑の周りを散策も良し・・・フィレンツェから車で20分ほどなのに、一面大自然の絶景の中で贅沢な時間がゆ~ったり過ごせますよ。
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
Il Quartino
Via Casentinese Bassa 16/a – Pelago
+39-055-8311426
火~日、10:00-22:00
定休日:月曜(夏季は営業していましたが要確認)
【行き方】
フィレンツェより直通バスで約45分、時刻表はこちら。お店は Pontassieve駅から5分程度でほぼ店の前まで行きますが、ぶどう畑の中のぽつんとしたバス停なので、運転手さんに Il Quartino で降りる旨を伝えましょう。帰りのバスはお店から通りを渡った向こう側です。