日本の「お正月映画」のように、イタリアでは「クリスマス映画」があり、例年11月末~上映されます。クリスマス映画と言えば、少なくとも?トスカーナではやはり、フィレンツェ人の監督・喜劇俳優であるレオナルド・ピエラッチョーニの映画です。「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」のようなシリーズでなく、彼が監督・主演であることは変わりないですが、毎年話は変わります。ただし、主人公の男性にヒロイン、周りの家族が織りなすコメディであること、そして舞台はいつもトスカーナ、と、いわゆる「お決まり」が目白押し。
映画館には毎年行かずとも、TVでやってるとついつい見ちゃうんですよね。やっぱり、単純に笑えるから。今年は舞台がおらが村より少し上のムジェッロ地方、と自分の生活圏だったのもあり&おらが村の映画館にきていたのもあり、早速観てきました。町の様子はあまり出てこないけれど、見慣れたボルゴ・サン・ロレンツォの広場や、スカルペリーアの市庁舎の塔、そしてビランチーノ湖。今回はヒロインは1人でなく、主人公の元彼女6人と娘、更には娘が7才の時だった頃をピエラッチョーニの実娘が演じる(というほど長くは出てないけど)というサプライズもありました。
私が初めて観たピエラッチョーニの映画といえば・・・「Il Ciclone(直訳:サイクロン)」、いや「踊れトスカーナ!」(あらすじはこちら)なんと、イタリアではなく日本で見たんですよね~それもそのはず、その前年に「I Laureati(直訳:大学卒業生)」でデビューしたピエラッチョーニの2作目にも拘わらず、当時イタリアでの映画興行収入歴代トップ10入りする大ヒット・・・今でも最高傑作と言われ、毎年1回はTVで再放送され、そのたびにうちでも毎回見ている作品です~ダンナ、毎回大笑いしてるし。
日本では「踊れトスカーナ!」以外は、日本語訳付きの彼の作品DVDは出ていないようですね。イタリア語、いや、トスカーナ弁を知りたい方・トスカーナの町並みや景色を見たい方にはぴったりの映画なので、ぜひYoutubeなどで見てみて下さい!