先月、友人が日本から来てくれた時の話。割と都会に住んでるのに、田舎生活以上にサバイバル?な生活をしている人なので、フランチェスコにお願いして、チーズ作り体験をさせてもらうことにしました。せっかくなので、うちから湖を通って休暇の家、そして美しい藤を見てから、フランチェスコ&ダニエーラ宅へ。幼少からチーズ作りをしている隣のイオランダおばーちゃんの家へ入ると、こんなセッティングが。
材料はヤギの乳、凝乳酵素、そして用具は年季の入った型と(布団叩きかのような・笑)棒。イオランダばーちゃんに聞いてみると、彼女のお舅さんから受け継いだもので、60年(!!)使っているそう。
ヤギのお乳は3リットルくらい、事前にフランチェスコとイオランダばーちゃんが絞っててくれました。それを弱火で、35度以上にならないように温めていきます・・・かといって温度計とかある訳でなく、ばーちゃんの指が頼り。その後、乳化酵素を入れて混ぜて置きます。
その後、乳化酵素を入れて混ぜて置きます。ちょうどそのころ、放牧していたヤギたちも帰ってきました。
ガランガラン、とベルを鳴らし、山から帰ってくるヤギたち・・・ここはハイジの世界かっ!!とマジつっこみしたくなるほどの状況(笑)。FBページ投稿に頂いたコメントによると、ヤギたちってとっても賢いんですって。確かにこうやって自分たちで時間になったら帰ってくるし、言うこともすごい聞くんですよ。この冬~春は全部で13頭の赤ちゃんが誕生し、一層賑やかになりました。
そこで、「せっかくだから、乳しぼりもする?」とフランチェスコが言ってくれたので、私も友人も、ついてきた長男もチャレンジ!
フランチェスコに言われたように乳首をしごくと、結構簡単にピューっと。しかし、超ベテランからするとそんなの全然ダメダメだったようで
も~ジャバジャバ出てくる(笑)最後は「もうなくなっちゃったよ!」とヤギのしぼんだ乳房をパチン!と叩いて終了。イオランダばーちゃん、いつ来てもホントに笑かしてくれます。
そして家へ帰ってチーズの様子を見に・・・あまり固まってなかったので水で冷やしたりしてから、さっきの棒をたてて倒れなかったらOKと言われたのに、棒はふにゃーと倒れ・・・ま、大丈夫だろ!と激しく棒で混ぜる・・・その辺がいい加減というか、経験の差というか。
そこに腕をつっこみ、手で固まったものを少しづつまとめていきます。友人が「ある、ある、いけそう!」と言うだけで、表からは全く見えないのだけど、何かしらつかんでいる模様!
それをヨイショ!と一気に木枠の中へ!
外に出たホエー(乳清)を鍋に戻し
更に手で押して、余分なホエーを出していきます。
最後は上面を平たんにして、塩をふり、出来上がり~\(^o^)/!翌日から、お好みの熟成具合でずっと食べられるそう。
そして残ったホエーを再度火にかけて温めて、残りの柔らかいのをすくっていき・・・
なんと、これでできるのがリコッタチーズ!初めて知りました\(◎o◎)/!
これ、イオランダばーちゃん手作りの杏子ジャムで頂いたのですが、「お、いっしー!!」と私の友人ですくっていたら、あっという間になくなってしまいました・・・💦
しかし、ホントに田舎生活ってスゴイ。自給自足ってスゴイ(もちろん完全ではないですが)。昔から何十年もやってるイオランダばーちゃんからしたら当たり前のことなんだろうけど、なんとたくましく、なんと素晴らしいことか!田舎に住んでなければ、おらが村に越して来なければ知らなかったことがまだまだたくさん出てきます。
ここは基本自分たち用だけなので、自然にお乳がでる出産後5月~お乳がなくなるまでのだいたい8月までの間、子供が1頭だけのメスヤギから少しづつお乳を分けてもらってチーズを仕込みます。なので、お約束はできないのですが、運がよければダニエーラの料理教室の時に乳しぼりやチーズ作りが見られる&自家製チーズが味わえるかも?興味のある方は、料理教室お申し込みの際に聞いて下さいね。