イタリアはしゃべってなんぼ、の国である~日本人的な長男の学校面談より

タイトルは意訳だけど、先月の中ニの長男のイタリア語の先生との面談で言われた言葉。

イタリアでは話す人、話せる人が優位である。勉強してなくて知識がなかったとしても、しゃべりがうまくてカバーできれば、それで高得点を取れる。逆に勉強して知識はたくさんあるのに、それをうまくしゃべれなければ、勉強してなくてもしゃべりがうまい人より低い点数になる。イタリアは昔から修辞学の国、修辞学は言い過ぎだけど、良くも悪くも、やっぱり話すことに重きをおく国なんですよ。

うちの長男は、まさに後者。勉強して知識はあるのに話すことが苦手。話す以前に、文章を書くことも苦手だし、口頭なんてもっとダメ。授業中のちょっとした口頭の回答や、発表なども詰まってしまうタイプである。筆記は良いし、彼が勉強して知識があることは認めているだけに、先生も私もとても残念に思う・・・これってやっぱり、日本的DNAをひいているのかな?

とか言いつつ、この長男の性格はダンナにそっくりらしい。姑は昔から「こういうところはお父さんそっくりね!」「昔の彼を思い出すわ!」と嬉しそうに言うけれど、ああ、じゃあ昔はダンナもそれなりに苦労したのかな、と思う。そして一方私は、筆記よりも口頭だとか、発表の方が得意~日本で口頭試験など一度もしたことはないけれど、イタリア留学して語学学校でも口頭試験があったのに驚きつつも、嫌いではなかった。どころか、口頭試験の時に、「日本の生徒は皆、筆記は得意だけど口頭が苦手、逆はアナタくらいしか見たことない」と言われた(苦笑)。それは関西人、というか、ただおしゃべりの性格のおかげなのか、本番(緊張)に強いからなのか。ともあれそんな私でも、留学当初はしゃべれないせいで悔しい思いもたくさんしたし、実生活、そして通訳を仕事にするようになってからは、この「イタリアはしゃべってなんぼの国」、の意味が身に染みてよく分かる。黙っていること、場を読むこと、謙虚なことは美徳とされない。話さないと分かってもらえない、放っておかれる。ヘタすると、実害的に損もしてしまう。

日本人的な部分をイタリア人の父から遺伝し、おしゃべりの日本人母から受け継がなかった長男・・・イタリアで生きていくにはもっとしゃべろう。自己主張しよう。もちろんそれだけで人間的な評価が下がるわけではないけれど、やっぱりイタリアは「しゃべってなんぼ」の国だからね。

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