近年、アメリカ発のトレンドで注目されている、「FARM TO TABLE=農場から食卓へ」。食材の安全性や品質を厳選するのは、アグリツーリズモ(農家経営の宿泊施設)のレストランはもちろん、イタリアの一定レベルのレストランでは当たり前の気もしますが、そんなコンセプトを全面に出したレストランがフィレンツェにもできた!と聞いていました。とはいえ、あまり行かないゾーンで行きそびれていたのですが、最近サンタ・トリニタ橋の近くに移転したと聞き、友人とランチへ~お店の名前はFOODY FARM、ブランド通りのトルナブォーニ通りから近いこともあり、外側はこげ茶を基調にしたシックな外観。入口は2つあり、サンタ・トリニタ橋に近い方がレストラン、遠い方がバール(カフェ)になります。
「素材が一番」と書かれたマットが、そのこだわりをがガツンとアピール。残念ながらメニュー自体には生産者のことは書かれてなかったのですが、サイトを見ると、北はエミリア・ロマーニャ州境のフィレンツォーラのオーガニック畜産組合から、南はマレンマの小さなパスタ工房まで、トスカーナの生産者がずらり。
そしてメニューを見て気づいたのは、メニュー自体のデザイン、そしてハーフポーション、またサラミなどを1スライスからオーダーできるシステムはどこかと似ている・・・そう、魚料理が気軽に食べられる「Fishing Lab」 と同じ会社の経営のよう。本社がそこにあるのか?このFOODY FARMもFishing Labも、モンテカティー二・テルメにも店舗があります。
メニューはイタリアの「前菜、プリモ、セコンド」という分け方でなく、「パスタ、牛肉、豚肉、鶏肉、野菜」と素材ごとになっています。今回は頼まなかったのですが、サラダはまず大か小かサイズを選び、ベースの葉っぱ類、人参やキュウリなどそれ以外の野菜、クルミやオリーブなどのトッピングと、自分でカスタマイズできる仕組み。それでは私たちは何を頼んだかと言うと・・・
友人はひよこ豆のコロッケ・ファラフェル(ポテトフライとヨーグルトソース付き)、キアニーナ牛のハンバーガー(これまたポテトフライ付き)。
私はピチ(シエナ特産の太めのパスタ)のワサビチーズソース!カリカリベーコンにまろやかなソースが愛称良し、ピチはかなりアルデンテでした。
そしてランプレドットロール・・・「ロール」は「肉巻き」の意味だと思ったら、なんと「巻き寿司」だったというサプライズ(笑)。中のランプレドットは細かく切ってあるのでイマイチ何か分からないですが、具と酢飯のしっとりに、揚げた海苔との食感も良く、スパイシーソース&マヨネーズで、巻き寿司とは全く別の食べ物として美味しかったですよ。
友人のも私のもいずれもハーフポーションですが、こうやっていろんなものを少しづつ食べられるのが嬉しい!しかも、各自2品+カッフェ+水(大1本をシェア)で、1人12ユーロ。ロケーションや雰囲気も良いのに、とてもリーズナブルでゆっくりもできます。
私たちは外席でしたが、中はこんなフレスコ画が残る高い天井、レンガを残した壁など、とても落ち着いた雰囲気。スタッフはみな若いですが、とても感じ良く好感が持てます。そして毎日営業&11時半~ノンストップで空いているので、イタリアの食事時間(ランチ:12時半~、ディナー:19時半~)より早く食べたい時もとても便利。朝早くは朝ごはんやお茶、深夜はお酒と、1日じゅう楽しめるお店でもあります。
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基本情報
FOODY FARM
Lungarno Corsini, 2A
Tel : +39-055-242327
毎日営業、7:00-2:00(食事は11:30-23:00)