フィレンツェ郊外の町・インプルネータ。以前にこのインプルネータで有名なもの、という記事を書きましたが
ここでは書くの忘れていました(爆)。今回ご紹介する「ペポーゾ」は、正式には「Peposo all’Impruneta=ペポーゾのインプルネータ風」と名前が付くほどんのご当地料理。そしてこの料理は、テラコッタと切っても切れない関係、そしてそのインプルネータのテラコッタが使われていたフィレンツェ・ドゥオモのクーポラともふか~い関係があるのです。ペポーゾ、はまさにペーペ=こしょうと、この地のキアンティワインを使った料理。テラコッタ職人がテラコッタを焼成する際に、テラコッタ製の壺に材料を入れて一緒に煮込んだものなんです。材料見ただけで想像していただけるように、ハードな労働だったテラコッタ職人にはぴったりのがっつりパワーチャージ!そして、クーポラ建築中の職人が昼休みにいちいち下に下りなくて済むよう、ブルネッレスキが建築資材を運ぶ機材で壺入りペポーゾを上に運ぶことを提案し、それからはクーポラの工事員のランチメニューとなったそう。クーポラの足場に座って、テラコッタから肉を取り出す工員たち・・・フィレンツェでドゥオモを見る時はぜひ、建築中のクーポラでペポーゾを食べる工員を想像してみて下さいね!
私は普通の鍋で作りましたが、本来はテラコッタの壺、それは無理でも瀬戸物の鍋で作った方がじっくり煮ることができます。
材料(4人分)
◎牛肉塊・1キロ ◎キアンティ赤ワイン・1本(750㎖) ◎黒粒こしょう・大さじ4杯 ◎玉ねぎ・2個 ◎にんじん・小本 ◎セロリ・3~4本 ◎ローズマリー、塩、オリーブオイル・適量
作り方
1)牛肉を食べやすい大きさに切る
2)1)と赤ワイン、黒粒こしょう、ローズマリーを大鍋に入れ、最低でも1時間寝かせる
3)玉ねぎ・にんじん・セロリの香味野菜をみじん切りにし、オリーブオイルでじっくり炒める
4)2)に3)と塩を入れ、蓋をして弱火で3時間じっくり煮る
5)赤ワインがなくなってきたら塩で味を調整し、出来上がり!
昔ながらのレシピで作るなら、牛肉・赤ワイン・黒粒こしょう・塩だけで煮込みます。
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