ロックダウンになってから、学校はもう2か月以上、いや、年度末まで閉鎖が決定し、ただでさえ長い夏休みを入れると再開まで6か月以上も学校に行かないことになりました(号泣)。タイトルのことを書く前に、日本の学校と違う部分を箇条書きでサクッと書いてみると
- ほとんどが国立
- 学校始まりは9月半ば、終わりは6月10日前後
(夏休み3か月他、全部で4か月以上休みがあります) - 幼稚園3年、小学校5年、中学校3年、高校5年
(高校の種類はかなり細分化されてます) - 中学以降、けっこう留年もある
- 中学・高校では卒業資格試験がある
- その代わり、高校や大学には入試がない
(定員のある一部学部などは試験や選抜あり)
今、ロックダウン下で教育問題もいろいろ勃発しており、まぁ毎日のマンマチャットも忙しいのですが、それはちょっと置いておき・・・一番の関心ごとは、やはり中3長男の卒業資格試験をどのようにして行うか?です。
こちらがやっと、5月8日に教育相から出された公式のメッセージ。いつもであれば、6月10日前後に通常カリキュラムが終わった翌週から主要教科の筆記テスト、更にその翌週に小論文の口頭試験があり、更にその翌週に合否が張り出されます。今回は当然、生徒が学校に行って筆記テストを受けることも、口頭試験を受けることもできないだろうという前提でいろんな話がでてきていたのですが・・・その後、周ってきた情報では
- 小論文のみ(テーマは自由、そのテーマを各主要教科に当てはめて書く)5月30日までに提出
- オンラインで口頭試験(日程は未定)
- 判定はこの3年間の成績を主に、小論文&口頭試験を加味するのみ(通常は卒業資格試験の点数が主)
- 不合格者はなし
一番最初の激怒は、山間部に住んでいて安定したネット回線もなく、オンライン授業でも兄弟3人で携帯を使いまわしている家族。当然のことだけど、もう激怒具合がすごい(苦笑)。オンライン授業、確かに良いんだけど、うちみたいに山間部に住んでてネット回線がない家族、そしてネット回線があってもPCがなかったり、あっても4人兄弟の家庭は端末不足だしネットも混みこみでまともに授業が受けられない=平等でない。その辺は、やはりアバウトなイタリア?それ分かっててもオンライン授業が当たり前になってるし・・・そして卒業資格試験の口頭試験まで!私的には口頭試験は体育館で窓全開にして、先生間・先生と生徒間を2m以上離してやればいいんちゃうん?と思ったりもしたし、実際にこのエリアの保護者たちで意見書を出そうという話もあったけど、こんな国まるごとの有事で何かあった時の責任問題とか考えると、それもどうかと。ていうか、国まるごとの有事で、全国の中3が全部同じ条件なんだから、もう卒業資格試験やらなくていいやん?やっても小論文提出と3年間の成績で最終評価出す、で統一したらええやん?って思うんやけど・・・やっぱりそれは上からしたら「物足りん」のやろか?
TVなどで今年の問題は何だったか?とニュースになる高校卒業資格試験(通称Maturita’)は、息子が高5のダンナ同僚によると、論文なしでオンライン口頭試験のみ=それってただの面接?で、残りは5年間の成績と課外活動で評価されるらしい。なんで最も重要視される高校よりも中学の方が大変なんや?それも意味不明・・・。
ともあれ、5月30日まではあと3週間しかないので、うちの中3生は教育パパごんとともに準備を始めました。ちなみに選んだテーマは「日本」。主要教科との結び付けに関しては私も意見を出し、最も難関だった数学に関しては「そろばん」を推してみたけど、これは彼らに採用されるのだろうか!?インパクトあると思うけどなー、母は。
といった感じで、この3週間は長男の小論文で次男以外はバタバタしそうです。さて、オンライン口頭試験はどうなることやら?きっとイタリアらしく、バッタバタの、でも最後は丸く収まっちゃう感じなんかなー。