大好きなローマ、過去数回の訪問で、有名どころは全て行った。できればモニュメントでなく、ザ・観光地でない町並みの雰囲気を楽しみながら、ブラブラしたい。トラステヴェレもいいけどありきたりだし、せっかくだから行ったことのない場所に行ってみたい・・・そこでひらめいたのが、「モンティ地区」。確か前に、フェイスブックの投稿だかなんだかで見て、素敵だった気が・・・調べてみると、まさに思っていた下町の雰囲気。具合的にはどこにあるか知りませんでしたが 、地下鉄カブール駅を中心にサンタ・マリア・マッジョーレ教会、クイリナーレ、トラヤヌスの市場やコロッセオ、あたりまで。まさにいつかもう一度見たかったアレがある!・・・と言うことで、2日目の午前中、大使館用事終了後はモンティ地区散策となりました。
TOP写真&上の写真は、この地区の中心であるマドンナ・ディ・モンティ広場。立派な大理石の噴水と、その脇にはナゾ―ネ(ここで水補給!)、レストランや商店があります。そして東の一角には、サンタ・マリア・アイ・モンティ教会が。こちらもガイドブックなどには載っていないし、ローマにあっては小さな教会なのですが、それからは想像できないくらい豪華な内部。そして、地元民と思われる人々が祈りを捧げる姿に心打たれました。
元々は13世紀に建てられたクララ女子修道院でしたが、放置された後は住居や干し草置き場などに使用されていたとか。しかし、聖母子像が描かれた部屋で地震に似た振動が繰り返されたり、また子供をよく扱うようにという声を聴いた、という人々の声がローマ中のうわさになったそう。その後、グレゴリオ13世により聖母子像を移動させ、イエズス会の2番目の教会として1580年に再建されます。ちょうどバロック様式が始まった時期なので、これほど豪華で凝った装飾がなされているのですね。
教会を出てから、どこへ行こうかと路地を覗くと・・・ブーゲンビリアがある!ということで、こちらから攻めることに(下のギャラリーに写真があります)。特に何があるわけではないですが、路地、民家の玄関や窓周りが絵になります。そして時間は早いのだけど、チェックしていたランチの場所へ行ってみたら・・・ビックリ、まさにこの葉っぱがカーテンのように垂れ下がる道は、幾度となくSNSで見た、私のモンティ地区のイメージだったのです。
エノテカみたいに気軽に昼から飲めて、軽く食べれるカジュアルな雰囲気のお店・Ai Tre Scalini。調べた時間まであと20分くらいあったので、もしかしたら早く座れるかな?と思ってお兄ちゃんに聞いてみたら、12時15分からしか開かない=30分以上!!・・・そして長男が「やっぱりトレビの泉が見たい」と言い出したので、ここは長男に従っていったんモンティ地区を離れ、トレビの泉の後に適当に和食屋で寿司を食べました(それはそれでよかった・笑)。
電車までに時間があったので、テルミニに近い側のモンティ地区を少しだけ歩きましたが、写真下の「ウルバーナ通り」は、雑貨屋さん(下記はキャンドル専門店!)、チョコレート専門店、小さめのトラットリア、B&Bなどが多くあり、買い物や食事も楽しい通りです。
という訳で、とぎれとぎれに歩いただけなのでやや消化不良のモンティ地区散策。今度は子なしで(笑)じっくり堪能してみたいです。
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
モンティ地区の中心は地下鉄B線カブール駅ですが、周る場所によってはB線コロッセオ駅、またテルミニ駅から歩いても10分程度です。今回私は、レプッブリカ広場からカブール駅方面に歩き、サン・ピエートロ・イン・ヴィンコリ教会を訪問した後、マドンナ・ディ・モンティ広場に行ってその周りを散策し、クイリナーレ宮殿を抜けてトレビの泉に向かいました。
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