「ヴァティカン庭園ツアー」で、寺院と博物館でないヴァティカンに潜入!

世界一小さな国、カトリックの総本山であるヴァティカン市国。思い浮かべるのは、サン・ピエトロ寺院と、膨大なコレクションを誇るヴァティカン博物館ですね。しかし!外からは全く見えない、寺院と博物館以外のヴァティカンを見学できるのが、この庭園ツアーです。庭園はフリーで見学できる入場券(博物館チケット込み)と、ガイド付きバスツアー(ツアーのみ、博物館は別途予約手配)の2つ。私が先日行った時はフリー入場券は売り切れだったため、このバスツアーに申し込みました!コロナ禍下の特殊な中でしたが、更に!未知の知られざる世界に潜入できるとあって、気分は超高揚!庭だけでなく中にある建物や噴水、そしてサン・ピエトロ寺院を違う角度から見られるのも嬉しい・・・ちょっと値は張りますが、価値アリ!の貴重な体験です。

集合場所は、寺院を正面に見て左側、サントゥッフィーツィオ広場。このようにイタリアとヴァティカンの国境に柵がありますので、この辺りで待機していると、係員の方がやってきます。

せっかくなので、「ここですか?」とスイス衛兵さんにわざと確認してみても良し(笑)。コロナ禍下だったので、マスク姿が見られました。お願いすれば、一緒に写真撮影も可能ですよ。

係員の指示に従って検温・消毒・荷物&身体チェックを済ませ、中に入るとこんなバスが待っています。2020年6月現在は、各回12名限定で、座る場所もドライバーから指定されます。出発前にイヤホンを受け取り、壁側の穴に差し込んで言語を選び、ツアースタート!ゆっくりとはいえ、走行中は席から離れるのは禁止。鑑賞ポイントでは一時停止するので、その間は写真撮影などのために席を離れてもOKです。

違う角度から見るサン・ピエトロ寺院のクーポラが新鮮!左側は、博物館の中の中。あまり説明するとネタバレになるので、面白かったところだけピンポイントで紹介しますね。

こちらは鷲の噴水。ヴァティカン庭園の詳細って調べてもあまり出てこないんですが、どうやらこの噴水は1611年、ステーファノ・マデルノによって建設されたもので、ベルニーニがかの有名なトリトーネの噴水(バルベリーノ広場)を作る時に参考にしたと言われています。

庭園内には古の城塞や塔も残っています。こうしたモニュメントの解説から、歴代法王のこぼれ話まで・・・ある法王はボッチェに興じていたとか、ヨハネ・パオロ2世は散歩好きでこんなコースを歩いていたとか。また世界各国語で話されるラジオ局の話や、鉄道駅の話まで!鉄道駅はもちろん一般人は使えず、貨物だったり、各国首脳が法王を謁見する時に使用するそうです。

そして、イタリア式庭園。イギリス式、フランス式、イタリア式の違いも教えてもらいました。イタリア式は基本的に花はなく、こんな風に緑を生かして整えたもの。イタリアの産業やファッションのデザインとも共通する雰囲気ですね。

こちらがヴァティカン市国の地図と、庭園バスツアーのルート(青い線)です。こうしてみると、庭園はほぼ半分!最初はフリー入場で自由見学にしようと思っていましたが、この広さを見ると時間もかかるし、アップダウンもかなりあったし、夏はかなり暑そうなので、バスツアーでよかったかも。皆さんも時間と相談して、どちらかの方法でヴァティカン庭園もぜひ訪問してみて下さいね。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Musei Vaticani

庭園バスツアーは大人25ユーロ、6~18才までは20ユーロ。所要時間は約45分、オーディオガイドに日本語はありませんが、英語他6か国語対応。2020年6月30日現在は、毎日12時~、13時~、14時~の3回、各回定員12名。

バウチャーにも書いてますが、集合場所はPiazza del Sant’Uffizio(地図見て分かりますが、ここはイタリア!)、柱沿いにヴァティカン側に入る門があるので、その前あたりに15分前には集合、係員の人が来ますので、バウチャーを見せます。※コロナの影響がある時期は、検温&手の消毒あり。荷物と身体チェックゲートも通ります。

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