ばーちゃんが亡くなる3年ほど前まで、家族が集まるクリスマス、イースター、そしてフェッラゴーストの祝日では、ばーちゃんの手打ちパスタが定番ランチメニューでした。最後は確かばーちゃん90歳のイースター、そこからはご飯の準備は全てマンマが仕切り、手打ちパスタはなかったのですが・・・この夏のフェッラゴーストはマンマから、「ラヴィオリ教えて」と。マンマも料理上手なのですが、ばーちゃんがシングルマザーで幼年期から修道女に預けられ、中卒で仕事し始めたので、ばーちゃんからパスタを習う時間はなく。そして日本人嫁の私が、何故か「逆輸入」のようにマンマに教えることになりました。
ラヴィオリはリコッタチーズとほうれん草。ラグーソースはマンマが先に作っておき、当日朝に、これまた準備しておいたほうれん草とフダン草を、義妹が勤めるチーズ会社のリコッタチーズを混ぜて具を作る。このリコッタ、牛乳になのにコクがあって味がめちゃめちゃくちゃ濃い!羊乳のに匹敵する濃厚さです。そして、生地は私担当で、800gの粉と卵8個をこね、寝かせ、パスタマシーンで伸ばし、マンマと義妹が具を詰めてゆく・・・教えて、と言ったわりには人の話あんまり聞いてないけど(イタリア人あるある・苦笑)
こうして100個近いラヴィオリが完成。初めての割には悪くないよね〜と言いつつ、「でもばーちゃんがいたら、絶対文句言うだろうね」と笑ながら。
家族合作のラヴィオリと、相変わらずどんだけの量!?の各種肉のグリルに、ダンナ作のティラミス。これからの祝日家族ランチは、このスタイルになりそうです。
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