フィレンツェ・ベルヴェデーレ要塞の写真展「Bellezza Oltre il Limite」へ

ガイドにもおそらく載っていないベルヴェデーレ要塞。数年前まで修復などで閉鎖されてたこともあり、私も今まで行ったことなかったのですが、今回、面白そうなイベントが今月末で終わってしまうので、初めて行ってきました。イベントは「Bellezza Oltre il Limite=限界を超えた美」というタイトルで、写真家マッシモ・セスティーニ氏による20枚の写真が対になり、要塞敷地内に10の大型ボックスが設置されています。写真はトスカーナのお馴染みの場所、日常生活を切り取ったものなのですが、何がすごいかって、全てアングルが「真上」から。これ、ドローンじゃなくて、本当に写真家さん本人が撮影しているんですよ。

この動画の1分53秒から出てきますが、ヘリコプターからの撮影!高さは1500~2000フィ―ト、ヘリコプターの速さは時速300キロ=カメラを向ける地上は400~450キロの速さで動く中で、奇跡の瞬間をとらえたものばかり。「今は世界中にいろんな写真があふれ、私たちもその中に埋もれているけれど、この一押しで感動させることができることを伝えたい」。ヘリコプターの撮影からは想像できない「普通のおっちゃん」風のマッシモさんのギャップがすごいです(笑)。

写真はフィレンツェのドゥオモ広場、シニョーリア広場、そしてピサのドゥオモ広場やシエナのパリオ(写真TOP)、オルチャ渓谷の糸杉群生、海岸線、

そして、コロナ禍下で一定の距離を開けてスーパーに並ぶ様子や、トマトの収穫など、日常生活も。

上の動画でも触れていますが、唯一の室内の写真はこちら。何だか分かりますか?ドゥオモの許可を得て、クーポラのランタンから80ḿまで球体のカメラを降ろし、内側のヴァザーリのフレスコ画を上から下へ撮影したもの。大きく外側に書かれているは、下から見るとてっぺんにある8人の聖人、逆に下に行くにしたがって地獄なる、という構図。

写真展そのものも面白かったですが、要塞好きとしてはやはり要塞そのものも見てみたい。星型の要塞はトスカーナ大公時代に造られ、当時の軍事建築のようすが伺えます。ベルヴェデーレ要塞の西側はボーボリ庭園に沿って現在も城壁が残り、当時はメディチが住むピッティ宮殿、そしてフィレンツェ南側の防御の要だったのでしょう。

時計のある建物の中は展示など何もありませんが、2階のテラスにカフェがあります。カフェ使用しなくても自由に行ってOKなので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。もちろん、旧市街の方向のパノラマも良いのですが(写真はギャラリーへ)、裏側もかなりススメ。

開かれた長方形のスペースに2つの柱が額縁のように、奥にはトスカーナらしい風景が。フィレンツェの美しい所って、旧市街そのものだけでなく、美しい丘、そこにあるオリーブ畑や糸杉、取り囲む環境まとめての在り方だと思いませんか?

左側を見ると、サン・ミニアート・アル・モンテ教会が。地図上ではもっと近いのかと思ったら、結構遠いですね。サン・ミニアート・アル・モンテ教会については、こちらの寄稿記事もぜひお読みください。
フィレンツェ「サン・ミニアート・アル・モンテ教会」絶景と芸術を堪能できる穴場!

そして星型の要塞外壁がここからもよく分かりますね。

真正面に目を向けると・・・あのお城は何!?とあとでグーグルマップなどで調べてみると、今は私有の「時計の塔」。ここは何もやっていないようですが、イタリアではかつての貴族などの屋敷がホテル、結婚式場などになっていることもよくあります。

写真展が目的でしたが、要塞建築自体の見学、そしてパノラマなど、大いに楽しめました。この写真展の後は特に決まってないようですが、ここはこのような屋外展示のイベントが不定期に行われます。フィレンツェにお越しの際は、一度チェックしてみて下さいね。もちろん、イベントがない時でも見学は可能です。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Forte di Belvedere
Via di S. Leonardo, 1

火~日、14:00-19:00
予約不要、無料

【行き方】
近いバス停もないので、徒歩。ヴェッキオ橋から12分ですが、長ーい坂を上ります。バルディ―ニ庭園の上の出口からはすぐ。

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