イタリアの学校、先生の呼び方はこう変わる+学園ドラマ&映画

日本の学校では、幼稚園~高校までは全部「〇〇(名字)先生」で呼びますよね?ところがイタリアは、ちょっとだけ違います。私もそれを最初から知っていたわけでなく、息子たちが幼稚園→小学校→中学校→高校、と進学するにつれて、「あ、変わった!」と気づきながら覚えてきた感じです。では、どんな風に変わるのか?ですが、大きく2つにわかれます。

幼稚園、小学校

マエストラ(女性の場合、男性の場合はマエストロ) + 名前

そして、先生への言葉使いも普通~日本語で言うと丁寧語レベル?イタリア語学習者の方向けに言うと、Tu を使います。こんな環境なので、親も先生を名前で呼び、名字を知る機会はなかなかありません(私は息子たちの先生の名字、誰も知らない!)。

中学校、高校

プロフェソレッサ(女性の場合、男性の場合はプロフェッソーレ) + 名字

ちなみに、呼びかけの時は男性女性共通して、「プロフ」と呼びます。先生への言葉遣いは、日本語で言うと尊敬語?イタリア語学習者の方向けに言うと、Lei を使います。幼稚園・小学校とは逆で、今度は名字は知ってるけど名前を知らない状況に。

イタリアの高校を舞台にしたドラマ・映画

日本でも「金八先生」や「スクールウォーズ」(昭和でスミマセン💦)、「GTO」や「ごくせん」など、学園ドラマがあるように、イタリアにも学園ドラマがあります。日本のと比べて、なんともゆるい?早熟な感じではありますが、その様子がうかがえるドラマ・映画を紹介しますね。ちなみにこちらでは制服・体操服なし、部活動なし、化粧・ピアス・タトゥーも何でもあり、バイク通学もOK(50㏄は14才から免許取得可能!)、なんと飲酒は16才からOK、また18才から成人ゆえ4~5年生ではタバコもOK(イタリアの高校は5年制です)という環境にあります。

① Provaci ancora Prof! (プロフ、もう1回試して!):主人公のカミッラは高校のイタリア語教師。なんにでも首をつっこむ性格から、本来の教師の仕事以外でもいろんな事件に巻き込まれつつ・・・という学園ドラマと刑事ドラマを混ぜたような作品。もちろん、恋愛もあり。2005年~2017年にかけて7シリーズが放送された人気シリーズですが、私はちょこちょこ見ただけで継続してみてません。ただ、このタイトルで「プロフ!って何?」とダンナに聞いて、プロフェッソーレ(教授)の略であり、イタリアでは中学から使用することを知ったのでした。

② Fuoriclasse (クラスの外):2011年~2015年にかけて3シリーズ放送された、こちらも人気シリーズ。人気女流コメディアンであるティツィアーナ・リッティッツェット主演で、彼女の故郷でもあるトリノの理系高等学校を舞台にしています。Provaci ancora Prof! よりも正統?な学園ドラマで、学校の先生の生活や高校生の日常・悩みを描いています。ちなみに Fuoriclasse は、スポーツなどの「一流選手」を指しますが、ドラマの内容からして、「学校のクラスの外(授業以外の事)」、という意味だと思います。

③ Arrivano i Prof (先生たちがやってくる)2013年のフランス映画「Les Profs」をリメイクした20018年の映画で、実際にありそうな高校というよりもかなり喜劇仕立てになっています。高校卒業資格試験合格者が12%、という理系高等学校の閉校を阻止するため、文部省官僚と相談した校長は、「イタリアで最低の教師たち7人=7人の侍(笑)」を召喚し、合格者50%突破を目指すも・・・。先生の中でも主役に近いのが、クラウディオ・ビージオ(Benvenuti a Sud などの主演でもお馴染みですね)、そして若者に絶大なる人気を誇るラッパー、ロッコ・ハントの初映画出演作・音楽担当、としても注目を浴びました。ま、この7人の教師の格好だけでも、ハチャメチャぶり?が伺える、ストーリーどうこうよりもただ笑うには良い、という感じの映画です。

さぁ、今週は私も高校最初のプロフとの面談週間!なんだか緊張するな(笑)。

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