イタリアの「海」と「山」どっちが好き?1~アブルッツォ州バカンス回顧

日本人の方のイタリア旅行は、大半が町観光なので、アウトドア好きの人に限定の質問?になってしまうかも?外国からだと、海はサルデニアやシチリア、チンクエ・テッレやアマルフィ海岸?山はやっぱりドロミテがメジャーで人気でしょうか?

本来なら今頃、いや初春から、イタリアでは「夏のバカンスどこに行く?」が話題になります。もちろん都会へ観光バカンスもありますが、特に小さい子供がいる家族のほとんどが、海か山が多いですね。うちのダンナは大の海好きですが、青年時代に行ったドロミテの美しさが忘れられず、山もいいなぁ~と毎年言っておりますが、結局海が優勢。しかし以前、「夫婦ともに行ったことない州で」「海山両方楽しめる州」をテーマにしたバカンスが2つあります。イタリアの地図を見ていただけると分かると思いますが、海のない州、そして海はあっても2000m以上の山がある州はそう多くありません。その中から選んだ2つ、まずはアブルッツォ編を紹介しますので、イタリアで海も山も、そしてちょっと町も?楽しみたいと思ってる方の参考になれば幸いです。

ビーチ =Roseto di Abruzzo

これは長男2才10か月、次男1才なり立て、の2010年の旅。なので海の条件は何よりも「砂浜・遠浅のファミリービーチ」ということで、Roseto di Abruzzoというところを選びました。子供が小さいのもあり、ビーチに徒歩ですぐ&3食付きのホテルで、1週間ただただビーチ!の超イタリアンバカンスなので、ここは日本から来る方には物足りないかもしれません💦

山の拠点は、ラクイラ県のアグリツーリズモ la Canestra

「アルベルゴ・ディフーゾ」型のアブルッツォのアグリツーリズモ「La Canestra」

そこから一路内陸へ、拠点となるアグリツーリズモはラクイラ県のLa Canestra。ここのアグリはほんっとに良くて、多くはない「もう一度行きたい宿」の1つです。詳しくはリンクを見ていただくとして・・・行った場所は、カンポトースト湖。

そして山間の小さな村・ピエトラカーメラ(Pietracamela)

そこから至近の2000m級の山、プラーティ・ディ・ティーヴォ(Prati di Tivo)へ、ロープウェイを使って!

かつてはアブルッツォ州、今はラツィオ州のアマトリーチェ(Amatrice)。日本でも有名なパスタ・アマトリチャーナ発祥で、「イタリアの美しい村」にも登録されていますが、残念ながら2016年の地震で旧市街のほとんどが崩壊・・・アマトリチャーナを求めて行ったホテル・ローマをTVで見た時は、本当にショックでした。

そして期待以上だったのが、カンポ・インぺラトーレ(Campo Imperatore)。グランサッソ・モンティ・デッラ・ラーガ国立公園内のエリアで、リトルチベットとも呼ばれる独特の高原地帯なのですが、その美しさと言ったら・・・元々はローブウェーに乗るはずが、メンテナンスで停止していたので車で周ることになったのですが、車内から見る景色があまりに美しくてロープウェイがメンテナンスでラッキーだった!と思うほどでした~ロープウェイから見る景色ももっと美しいかもしれないので、ぜひ春に再訪したいです。

そして小さな村のカステル・デル・モンテ(Castel del Monte)は、迷宮に入ったかのような路地の入り組みよう。

ずっと行きたかったカラーショ要塞(Rocca Calascio)は、車の進入禁止になる前の、唯一の駐車場が満車で、時間切れで行くことはできず・・・やっぱりアブルッツォはリベンジ項目多すぎます(苦笑)。

そして最後に訪れた村は、サント・ステーファノ・ディ・セッサーニオ(Santo Stefano di Sessanio)。本当に可愛い村なのですが、その前年に見舞われた大地震でシンボルの塔が崩壊したまま・・・これも再建されたそうなので、リベンジ必須。

そして州都のラクイラ(L’Aquila)・・・いくら被害が大きかったとはいえ、1年以上経ってるからそれなりには見られるかな?と思ったのが大間違いで、私もダンナも大ショックを受けたのを覚えています。唯一中に入れたのは、コッレマッジョ教会。ただし、中は崩壊したままで、ある意味、貴重な姿を見られたのです。見たかった99の噴水も修復中、旧市街はメインストリート1本以外は足を踏み入れることもできず・・・1日半とっていた観光も、半日で終わってしまいました。今は大半が修復されているようなので、復興後のラクイラにぜひ訪問してみて下さい。私も再訪したい!

そしてあまった1日は地図をにらめっこして(当時はスマホもありません)、スルモーナ(Sulmona)へ。なんか聞いたことあるな?程度でノープランだったので、特に印象に残ることはなし・・・唯一は、有名な砂糖菓子・コンフェッティくらいでしょうか?

後半を見ていると、前半の海がかすむくらい濃厚な旅行でした。そして、この旅プランを調べているときにブログを見つけ、それから友人となったほっさんが、今はAbruzzo Piu’というアブルッツォ専門サイトを運営しています。このサイトの他にも、イタリア好き委員会のアブルッツォ特派員SHOPITALIAというサイトでもアブルッツォのコラムを連載していますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

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