“豆食いのトスカーナ人” と言われるほど、トスカーナ郷土料理には豆を使った料理が多いです。日本にいた頃は豆料理を食べることは少なかったし、特別好きだと言う訳ではなかったですが、トスカーナに生活し始めてだんだんと食べるように、料理するようになりました。その中でも 断トツ私の中で一番の豆料理 が、このミネストローネ。これを教えてくれたのが、ダンナが住み込みでアシスタントをしていたシェフ・ジャンカルロで、トスカーナとは何か、トスカーナ料理とは何か、料理することとは、仕事とは・・・を、教えてくれた 私の料理の、人生の師匠 です。数年前に急死してしまったのですが、彼がプレゼントしてくれた 彼のトスカーナ料理本は私のバイブル で、この本を見るたびに彼のことを思い出しています。
レシピ本は白いんげん豆のみとなっていますが、実際に作ってるときに教えてもらったのは、 ヒヨコ豆も入れてもいいよ 、ってことだったので、ヒヨコ豆好きの私はいつも半々。彼のレシピは分量があってないようで、あってもすごい量なので、こちらでは私が家で作る時のだいたいの分量を載せています。
材料
◎白いんげん豆(乾燥)・250g ◎ヒヨコ豆(乾燥)・250g ◎玉ネギ・1個 ◎セロリ・2本 ◎ニンジン・小1本 ◎にんにく・1かけ ◎濃縮トマトペースト・大さじ1 ◎ローズマリー、セージ、オリーブオイル・適量
作り方
1. 白いんげん豆、ヒヨコ豆は前日から水につけておく
2. 1.の豆類を柔らかくなるまで茹で(白いんげん豆を茹でる時にはセージも数枚いっしょにいれる)、ゆで汁もおいてお
3. 粗みじん切りにした玉ネギ、セロリ、ニンジンをたっぷり目のオリーブオイルで炒める
4. 3.がきつね色になったら、にんにく、ローズマリー、セージを入れて更に炒め、香りがでてきたら濃縮トマトペーストを入れる
5. 4.に豆の茹で汁を入れながら、混ぜながら弱火で30分くらい火にかけておく
6. 茹でた豆類と4.をPASSATUTTO(パッサ・トゥット=全部通す、イタリアでは一家に一台ある濾し器)でつぶす。パサパサで通しにくくなってきたら茹で汁を加えながら行う。
7. 温めなおし、かたければ野菜ブロードか水でゆるくし、味を塩で調整する。
8. お皿にサーブし、好みでパルミジャーノチーズのすりおろし、コショウ、オリーブオイルをかけて下さい。
* この中に、茹でたパスタ、お米、ファッロ(スペルト小麦)などを入れても美味しいです。
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