トスカーナ北西部にあるアプアーネ山脈。このゾーンに入ると、こんな景色が現れます。
雪ではありません、これはナント大理石!ここは大理石の産地でもあるのです。かつてミケランジェロがこの山に赴き、彫刻作品のための大理石を自ら選んだというのも有名ですね。そしてもう1つ有名なものは、「 ラルド・ディ・コロンナータ 」。名前にも入っているように、このコロンナータ村はラルドの産地でもあるのです。
第一印象は正直、「なんか昭和感のあるしなびた村」でしたが、散歩しているうちに「 渋いっ!味があるっ! 」に変わりました。旧市街は古~い石造りの民家で、そこに迫りくるような大理石の断崖が背後に・・・いろんな村を見てきましたが、かなり特殊!
中には意外?にも普通に人が住んでいたのですが、ドアを開けたらこんな景色って何だか想像できません。ま、住んでいる方にはきっと日常なんでしょうけれど、すごいですよね。
町中にも大理石がいろんなところに使用されています。例えば、イタリアの住所の基礎となる、通りや広場の名前の標識も大理石製!中心の広場も、地面が大理石!滑りやすいので要注意です!!
それから教会前の広場も大理石~大理石のステージに、後ろのパネルには大理石採掘のシーンが彫られています。訪問したのがちょうどクリスマス前だったので、プレゼーペ(キリスト誕生のシーンを再現したもの)が飾られていました。
大理石製のものと同じくらいよく遭遇するのが・・・冒頭にも書いた村の名産品「ラルド」のお店で、小さいこの村のあっここっちにこんな「ラルデリア」を見かけます。お土産を買おうと行く前に何軒かチェックして、私たちが向かったのは La Marmifera 。検索をした時に、大理石の中に漬けてあるラルドを説明しながら見せてくれ、試食もさせてくれると知ったからです(他店でもやってるかもしれませんが)。
お店に入り、早速奥の工房で コンカ と呼ばれる大理石の箱を見せてもらいました。中に入ってるのは豚の背中の脂部分、ローズマリーやセージなどのハーブと塩、コショウ。ここに6か月以上漬けておきます。こんな風にできたラルドを、その場でスライスしたものをパンにのせて試食!
切りたては最高! 絶妙の塩加減、舌でトロ~っとトロけます!お店にはラルドのみの販売はもちろん、大理石でできたまな板とラルドのセットなど、お土産の購入もできますよ。ラルドづくしの食事がしたい方は、こちらがおススメです。
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基本情報
【行き方】
最寄り駅のCarrara-Avanza 駅まで、フィレンツェから直通、あるいはピサ乗換えで1時間50分前後、ピサからは直通で約45分。電車にについてはこちらをご覧ください。駅前から CTTバス ・ L52番 に乗り、Capolinea Carrara Ospedale(終点)で L50番 に乗換え、終点のColonnataまで、合計約1時間。バスについてはこちらをご覧ください。
ルッカ北部のガルファニャーナ地方や、チンクエテッレなどへ行く途中に寄るなど、近郊の町などと合わせハイヤーのがおススメです。ハイヤーについてはこちらをご覧ください。