トリュフは一番高価な白トリュフが秋に採れるので、秋しか食べられないというイメージが強いですが、種類は違えど年間通じて生えてます。トスカーナじゅうでトリュフは生えていますが、特にトリュフの産地で知られているのが、ピサ県のサンミニアート。その郊外の田舎道にポツンとあるのがこの Taverna dell’Ozio で、地元では有名な人気レストランとなっています。
昔は何かの共同組合=COOPERATIVAだった建物の一角にあります。中は天井に梁がある田舎風のインテリア。
ちなみにHABANAの看板があるのは、ここのウェイトレスさんがキューバ出身だから。私たちのテーブルの係でしたが、脚が超長くて見とれてしまいました・・・いやいや、しゃべり方からしても在住歴はかなり長そうで、お仕事もテキパキこなし感じも良く、とても優秀な方でしたよ。
テーブルの花柄のお皿や、ギンガムチェックのナフキンが可愛いくて、食べる前からテンション上がります!
前菜は魅力的なものが多くて悩みましたが、まずはこのお店の名前がついた前菜の盛り合わせ(2人前より)を。
興奮したのか写真がブレブレですが、こんな小さな器の前菜が10種以上も!野菜のオイル漬や酢漬け、チーズやハムなど。それに加え、トスカーナ定番のレバーのパテと、この地ならではのトリュフソースがついてきます。
このパテやソースは下に火がついた陶器、そしてそれらを塗るパンも温めてあり、それが冷めないように厚手のナフキンでくるまれていて、隅々まで配慮が行き届いています。
全部が本当に美味しかったのですが、特に美味しかったのがこのトリュフソース・・・何個食べてもまだ食べたくなるという、危険極まりないメニューです。
鴨の胸肉(写真手前)と鹿(写真奥)のカルバッチョも頼みました。トスカーナではイノシシやキジ、鴨や鹿も食べますが、カルパッチョはかなり珍しいです。しかし、臭みもなく、本当に美味でした。
前菜はまだまだ続き、生ハム。ただの生ハムでなく、シェフが自ら作った生ハム、これが店の一角に置かれていて、その場でスライスしてくれるんです。トスカーナの生ハムは一般的に塩がきついんですが、ここのはとてもまろやかで舌でとろける美味しさ。シェフに製法を聞くと、なんとサクラのチップで燻製しているそうです。
さて、ここからやっとメインのトリュフ料理に入りますが、ここのプリモ(パスタやスープなど)はトリュフでもポルチーニでも全て10ユーロ均一。私たちは3つをでシェアして頂きました。
手前左がタリオリーニ(もちろん手打ち)、右が紫芋のニョッキ、どちらもトリュがけで。奥はラヴィオリのポルチーニソース、本当は卵茸をオーダーしたのですが、天然もののため品切れでポルチーニになりました・・・いずれにしても贅沢な一品、間違いない美味しさでしたが。
そしてメインも、もちろんトリュフがけで。かなりお腹いっぱいだったので、目玉焼きと豚のフィレをシェアしました。もう前菜の段階でデザートも含めて全部美味しいはず!と確信してたのですが、残念ながらお腹いっぱいでデザートにたどり着くことができませんでした。
ここはお料理が美味しいだけでなく、お店の雰囲気、スタッフ、そしてシェフもホールに出てきてお客さんに挨拶したり、とにかく感じが良くて本当に気に入りました。そして豪華な前菜も8ユーロ均一、トリュフをたくさん使ったプリモも10ユーロ均一(さすがに白トリュフだと値上がりするでしょうが)と、内容からすればお値段もとてもリーズナブル!あまりにも気に入ったので、ここでランチを食べる1日ハイヤー周遊プランも作成しましたので、こちらをご覧ください → 悶絶トリュフランチと世界遺産・サンジミニャーノ
ギャラリー(写真をクリックすると拡大します)
基本情報
Taverna dell’Ozio
Via Zara, 85, 56024 Corazzano PI
+39-0571-462862